初めは「頼まれる空気」を作ることに徹した
入来祐作さんは現役引退直後の2009年こそバッティングピッチャーを務めたが2010年~2014年まで用具係という完全な裏方に回ることになる。
2021年はオリックスのコーチを務めている入来祐作さんだが、後にコーチをやるほどの実績を残した人が用具係をやることは異例中の異例だ。
当時のことを入来祐作さんに振り返ってもらった。
気を付けていたことは「とにかく些細な用事でいいから頼まれるようにしよう」と心掛けていたという。
用具係とはいえ、どうしても周りの若手は「入来祐作が来た」と身構えてしまい、仕事を頼みにくい雰囲気になってしまう。
なので、たとえ選手自身がやれるようなことであっても快く快く受け入れて仕事をするようにしていたという。
入来祐作さんほどの実績があったからこそ、裏方をやるうえで必要だった気遣いだ。
公開日:2021.03.23