「15年前の非常識」は「今の常識」に!
ボビー・バレンタインを覚えているだろうか?
1995年、2004~2009年にロッテの監督を務めた外国人監督だ。2005年には優勝もしている。
成瀬善久さんにとって最も記憶に残っている監督はボビー・バレンタインだという。
日本人監督なら絶対にやらないような采配や指示が数多くあった。
そのいくつかを思い出して語ってもらった。
たとえば先発投手が完封や完投できそうな時がある。
当時の日本人監督なら140球~150球なら投げさせてでも達成させようとしたが、ボビー・バレンタインは120球も投げていたら機械的に投手交代をしていたという。
「完封勝利や完投勝利に何の意味があるんですか? それよりも1週間後の登板に向けて準備してください。ローテーションを守ることが最も大切なことです。」と言われていたという。
現代野球では当たり前になった投手の分業制だが、15年以上も前からボビー・バレンタインは日本に取り入れていたのだ。
他にも休みの日に練習することを絶対に認めていなかったという。
「どうしてもやりたいなら、自分の目の届かない公園とかでやってください。」と言っていて、チームの施設内で練習をしていたら本当に怒られたとのこと。
翌日に先発するピッチャーの前日に関しても休めと指示されていた。これも当時の日本野球ではありえないこと。
当時は違和感があったことかもしれないが、2021年現在には常識となったことを先んじて行っていたのはボビー・バレンタインだったのだ。
公開日:2021.10.11