良いピッチャーとは何を基準に評価するべきなのか?
プロ野球ファンは160kmなどというスピードボールを投げられるピッチャーを見た時に凄いなぁと感じる。
しかし、ボールが速ければ打たれないかというとそれは別問題。
ヤクルト・石川雅規のように140km程度のストレートでもバッターを抑えられるピッチャーが存在するのが現実だ。
では、最近になって話題に上がるようになったスピン量が重要なのか?
プロ野球選手の平均は2200回/1分間という回転数だというが、それすらも目安にしかならないと里崎智也さんは言う。
なぜなら、現役を引退した里崎智也さんが投げて測ってみたらその平均値を超えていたというのだ。
そもそもピッチャーではなかった里崎智也さんが現役を引退した今で数値が出てしまう。
では、プロのバッターを今の里崎智也さんが抑えることができるのかと言えば、それは難しい話だろう。
これが巷で重宝されているスピン量の現実だ。
ちなみに「良いピッチャー」という評価も個々のバッターによって受け取り方は違う。
仮に4安打完封したピッチャーがいたとして、1人のバッターが4安打打っていたらそのバッターにとっては、その完封したピッチャーは打ちやすかったバッターということになる。
しかし、他の8人にとっては凄いピッチングだったということになる。
要は「人による」のだ。
キャッチャーの立場からしても、凄いキレのあるボールを投げていても打たれるピッチャーもいるし、逆に受けていてボールに勢いがないと感じても結果的に打たれない時もある。
これが野球の面白いところでもあるのだろう。
まさに里崎節が炸裂のトークだ!
公開日:2022.10.21