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卓球日本代表丹羽孝希を支える敏腕マネージャーの普段は見えない仕事の裏側とは?

「マネージャー=コンサル業」?普段は見えない仕事の裏側

ー我々メディア側にとっては、マネージャーさんは試合会場でお会いしたり、取材の調整をしていただいたり以外の面はなかなかお目にかかることがないんですよね。改めて、普段はどんな業務をされているのか教えてもらっていいですか。

アスリートを取り巻くすべての人たちを「アントラージュ」といいます。選手のサポートは第一前提ですけど、アントラージュの皆さんも含めてプロデュースをしていくのが仕事です。全ての人に価値を提供したり提案するので、コンサルに近い仕事かもしれません。「選手を通して御社のブランディングを上げましょう」「選手の素顔を見せて、ファンを増やしましょう」という提案を、企業様それぞれに対して考えています。

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ー私も岩渕選手Tシャツを買いましたけど、こういうのも手掛けているんですか?

決勝であと一歩のところで逃して、一緒に泣きました。私まで泣く必要はないのかもしれませんが、先に2セット取って、1セット取られて、4セット目の7-2までリードしていたんですよ。あと4点取れば代表の内定が取れるというところで…するっといかれてしまって。試合が終わって目を真っ赤にしている岩渕を見ると、「勝たせてあげたかったな」という思いがこみ上げてきてしまって。戦うのは選手なんですけど、「何もできなくてごめんね」という気持ちになりました。

ー近くで見てきたからこそ、悔しいですよね。

個人スポンサーである別の会社さんに発注をして、まずそこで売り上げを作る。弊社からその会社に発注することによって、仕事が増え、収入が増える。岩渕と契約しているメリットとしては、「売り上げが立つ」ということを示せる。たくさんの人にTシャツを着てもらうことで、岩渕への応援づくりができる。応援の文化を作るという意味で、アントラージュのみなさんの応援アイテムとしてその一着を作ったというのがきっかけだったんです。それがスポンサーに対しても、ファンの方に対しても良い価値を提供することができ、マネジメントにとっても良い方向に進めると思っています。

ー競技そのものの普及については、選手がイベントによく出演しています。

「競技」と「普及」のバランスはすごく考えています。技術的なところは伝えることができないので、代表チームや各所属チームにお任せしています。チームとしてはメダルを取らせないといけない。でも、選手たちの普及の思いも強い。でも、メダルを取らないとメディアの取り上げられ方も大きく変わってきますよね。だから、年が明けたら練習をより最優先に考えて、イベントの出演をコントロールしながら普及しようと考えています。

ーその辺の舵取りは、大変そう。

難しいです。もちろん選手の気持ちを最優先に考えていますが、例えば「このイベントを受けることによって選手の思いを伝えることはできるだろうか?」「この依頼は選手が向かっている方向性に沿っているだろうか?」など依頼がきた段階で考えるようにしています。私なりの考えをまとめて、選手に依頼内容を話してしっかり相談した上で、お受けしたり、お断りさせていいただくこともあります。その時に気を付けているのは、最終的な判断は選手に委ねること。選手それぞれの人生なので、私の方で決断しないようにしています。

【インタビュー】 株式会社スヴェンソンスポーツマーケティング 上野香

◆経歴◆
1989年、埼玉県新座市出身。東京スクールオブビジネス(マスコミ広報学科スポーツ誌編集専攻)卒。小学生の時に見ていた西武ライオンズの試合がきっかけで、スポーツ業界を志す。テレビ局の制作会社、西武ライオンズの映像編集、BCリーグ「福島ホープス(現福島レッドホープス)」球団職員など複数回の転職を経て、2019年2月「株式会社スヴェンソンスポーツマーケティング」に入社。2020年東京オリンピックの卓球日本代表入りを確実とした丹羽孝希選手や、東京パラリンピックでの金メダルを目指す岩渕幸洋選手のマネージャーとして活躍中。

【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜

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