感覚神経をつなげるトレーニングプログラム
最初は前ももに痛みが感じられるまで毎日続け、刺激を感じたら内もも、おしり、裏ももの順に同じ要領で行います。
すべての感覚神経を良好にした後は、週に2~3回のスクワットでさらなる脳と体の若返りを目指しましょう。
STEP1.「前もも」を行う
「前もも」を意識して30秒で10回行う
① 両手をクロスさせて脚を肩幅より広く開き真下に20㎝程度腰を落とす
『30秒スクワット』を『前もも』を意識して行う
② ①の状態から10㎝上に戻る。①、②をくり返し、30秒で10回を目標に行う
まずはとにかく前もものみを意識すること
痛みや疲れを感じない場合は、毎日STEP1 前ももをくり返します。
毎日続けましょう
10回以上できそうなら、20回、30回行っても問題ありません。その場合も休憩ははさまずに、連続して行うとより負荷がかかって効果的です。
POINT
感覚神経がつながるタイミングは1 週間、1カ月、3カ月、6カ月と個人差がありますが、あきらめずに続けてみてください。
前ももが筋肉痛になったと感じたら「STEP 2 内もも」へ進みます
【出典】『認知機能改善30秒スクワット』著:本山輝幸
【書誌情報】
『認知機能改善30秒スクワット』
著:本山輝幸
「約束の日時を間違える」「今言ったばかりなのに覚えていない」――。
そんな認知症の初期段階や軽度認知障害(MCI)なら健常者レベルまで脳機能は戻せる!
認知症予防・改善専門の運動療法士が教える、奇跡の30秒スクワット!
「日時がわからなくなる」「食べたものが思い出せない」「今言ったばかりのことを覚えていない…」――。
認知機能の低下に気づくきっかけはさまざまですが、「なんだか最近記憶力が悪いかも…」と自分で自覚している人はもちろん、高齢の家族と接していると、「前より少しおかしい……」と違和感を感じる人もいるのではないでしょうか。
それはもしかしたら認知症の初期段階、もしくは“認知症グレーゾーン”と呼ばれる『軽度認知障害(MCI)』という認知症の前段階かもしれません。
軽度認知障害は何もしなければそのまま“4年以内には50%、6年以内には80%が認知症になってしまう”と言われる状態ですが、その段階、もしくは認知症になっても初期段階であれば認知機能を健常者レベルまで戻せる方法があります。
それが、認知症改善専門の運動療法士である著者が教える、『認知機能改善30秒スクワット』です。
著者の20年以上の研究により、“体の感覚神経と脳機能には相関関係がある”ということが明らかになってきました。
感覚神経とは、痛い、熱い、寒い、などを体が知覚する神経のこと。
徘徊する中度以上の認知症患者は痛みをあまり感じないため、どこまでも歩いて行ってしまいますが、そのように『感覚神経』が鈍くなってしまっている人ほど認知機能が衰えてしまっているのです。
ただし、運動と言ってもウォーキングやジョギングなどの有酸素運動ではなく、『本山式感覚神経トレーニング』という筋力トレーニングです。
トレーニングと聞くとつらそうなイメージもありますが、30秒だけでもしっかり感覚神経に刺激が入り、認知機能の改善に繋がるように開発されたのがこのスクワットです。
太もも、おしり、ふくらはぎなど、重要な下半身の感覚神経を1つの運動で鍛えられ、時短なのに効果絶大な運動法により、認知機能の改善が期待できます。
日常生活に支障は出ていないものの、もの忘れや、今言ったことをすぐ忘れてしまうような症状がある人、その家族にはぜひ手に取って頂きたい一冊です。
公開日:2025.01.24