TUBC（東京ユナイテッドバスケットボールクラブ）誇るオフェンス陣！上田雅也選手、川島蓮選手、小倉渓選手によるシューター対談〈第3回〉

2023‐24シーズン、B3参戦3年目を迎える東京ユナイテッドバスケットボールクラブ（以下TUBC）。B3初参戦から2シーズン連続でプレーオフ出場を果たし、今シーズンこそは悲願のB2昇格を目指す。そんなTUBCの創設初年度からチームでプレーし、オフェンス・ディフェンス双方で「カギ」を握るであろうシューターの3人、上田雅也選手、川島蓮選手、小倉渓選手による特別対談を『ラブすぽ』で特別公開！
（全3回の第3回）

――今回はチームのカギを握る「シューター」3選手に揃っていただきましたが、ファンのみなさんに向けてそれぞれの選手目線で見た「選手紹介」をお願いしたいと思います。プレースタイルだけでなくチームメイトだからこそ知る素顔も伺えれば！
まずは上田選手からお願いします。川島選手と小倉選手、どちらを紹介してもらえますか？

上田　小倉でお願いします。逆に小倉に僕のこと聞いたらポンコツな答えが返ってきそうなんで（笑）。

小倉　そんなことないっすよ！（笑）

上田　もうみんな気付いているかもしれないですけ、良くも悪くもバカになれるところですね。実はこれってすごくむずかしくて、たとえばチームの雰囲気が暗いときに良い意味で空気を読まないでいてくれる。シーズンは長いので当然、どん底の状態のときってあるんです。そんなときに、関係ないバカな発言をしてチームの雰囲気を和ませてくれる。
もちろん、キャプテンの川島もそういうことはやってくれるんですけど、彼は真面目なタイプなので、逆に「小倉にしかできない」部分があると思っています。彼の存在で僕自身が救われたことも何度もあるし、チームにはなくてはならない存在です。悪い部分は……山ほどあるのでここでは言わないでおきます。可愛い後輩ですから（笑）。

――では、小倉選手から見た川島選手は？

小倉　見た目から分かるように、めちゃくちゃ真面目なんです。

川島　見た目で分かる？ むしろ「怖そう」とか言われるんだけど（笑）。

小倉　厳しい部分もありますけど、真面目でチームメイトのことを思ってくれます。キャプテンになった経緯もみんなが満場一致で「川島選手がキャプテンだ」と決めたのが理由ですし、選手全員がついていきたいと思える選手です。

――川島選手とは大学時代に同じチームでプレーして、そこから少し間が空いて再びチームメイトになったわけですけど、久々に会って印象は変わりましたか？

小倉　ほとんど変わらないです。当時からバスケは真面目で厳しく、オフコートではバカもやってくれる。変わったところと言えば……髪の毛がなくなったくらいですかね。

川島＆上田　爆笑

小倉　でも、当時からみんなに慕われていて、今もそうなんですけど、いつも周りに人がいる。そんな魅力的な人です。

――川島選手から見た上田選手は？

川島　過去2シーズン、ケガをしてしまっているんですけど、そのときのメンタリティがすごいなと感じています。1年目も指を骨折して、そのときはかなり雰囲気も暗かったんですけどしっかりと這い上がってきて。2年目も同じ腕をケガして、そこからまた復帰して……自分は大きなケガをした経験がないので、もし上田さんみたいな状況になったら同じように気持ちを持ち直せるかなって思います。
プロ選手としてのキャリアも長いですし、いろいろな経験もしているので、すごく刺激を受けるし尊敬もしています。あとは、今シーズンこそ、ケガしないでほしいです。

上田　それはマジで俺が一番思ってるから（笑）。

――ありがとうございます！最後に、今、日本のバスケ界は大きな盛り上がりを見せています。3人はそれを実感することはありますか？

上田　めちゃくちゃ感じています。Bjリーグ時代はお客さんが入っても1000人とか2000人でしたけど、今はその何倍もファンの人が観にきてくれて、TUBCもホーム開幕戦では2年連続で1万人くらいの人がアリーナにきてくれる。プレーする側としてもすごく刺激になりますし、力になります。

川島　僕は、社会人バスケの全国大会決勝戦で「観客0人」を経験しているんです。スタンドには誰もいなくて、関係者だけが見る中でプレーしました。今ではBリーグの影響もあって社会人の大会でもお客さんが入るようになったと聞きますし、アマチュアも含めて各カテゴリがちゃんと盛り上がっていると実感しています。

小倉　TUBCで観客1万人を経験して、別世界だなと感じました。そういう経験ができることは本当に貴重ですし、もちろん緊張もしますけど、選手としてはありがたいことです。今シーズンも、たくさんのお客さんに見てもらえるように頑張りたいです。

上田＆川島　最後だけ良いこと言った！（笑）

記事／花田雪
写真/TUBC・岩田裕介（ラブすぽ編集部）