いつの時代もスピードは投手のロマンです!高校野球最速投手列伝
投手のロマンと言えば速球。プロ顔負けの速球を投げる球児が現れたら誰もが胸をときめかせることだろう。そんなロマンに彩られた球児たちを振り返る。
今もなお破られぬ甲子園最速記録155km初計測した佐藤由規
寺原以降、甲子園の舞台で150キロを超えたのは2005年のセンバツ1回戦対天理戦で151キロを記録した山口俊(柳ヶ浦)、同年の夏の甲子園大会で辻内崇伸(大阪桐蔭)が対春日部共栄戦で152キロ(スカウトのスピードガンでは156キロという説もあり)を叩き出すなど、2~3年に1度レベルの頻度で起こったが、今もなお破られぬ甲子園最速記録である155キロを最初に出したのは佐藤由規(仙台育英)である。
お世辞にも野球所とは言えない東北出身な上、180センチにも満たない細身な体型の持ち主。とても150キロを超えるような速球を投げられるとは到底思えなかった佐藤だが、2007年の夏の甲子園大会に出場すると2回戦の対智辯学園戦の4回裏に史上最速となる155キロを記録して「直球王子」と称された実力を誇示した。
しかし、制球を乱した佐藤はこの後、智弁学園打線につかまり、まさかの2回戦で姿を消した。プロ入り後は故障に泣かされたものの、日本人投手として初の160キロ超えを果たすなど、大器の片りんは随所にうかがわせた。
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公開日:2021.08.28