昇格即先発でヒット放った小野寺暖
8月29日にマツダスタジアムで行われた広島カープ戦に、7月5日に出場選手登録を抹消されて以来の昇格を果たした小野寺暖が「7番・右翼」で昇格してすぐ先発出場し、2打数1安打1四球とヒットと四球で2出塁し、存在感を放った。
2回2アウト走者なしの場面で打席に立った小野寺暖は、広島カープ先発の床田寛樹の初球118キロのカーブをセンターへ弾き返し、今シーズン2本目のヒットを放つと、5回には先頭打者で打席に入り、床田寛樹の4球目144キロのストレートを見送り、四球を選び、この試合2出塁し、結果を残した。
前半戦はたくさんチャンスをもらった中で結果を出せなかったので、今度は期待に応えることができるようにチームのために何ができるか考え、雰囲気を変えられるように精いっぱいやっていきたいと語っていた小野寺暖が昇格即スタメンのチャンスをしっかりとものにする結果を出した。
小野寺暖は4月18日に育成から支配下登録され、24日に1軍に初昇格して初出場を果たしたが、30日に出場選手登録を抹消された。しかし、その後も2軍で打率3割を残すなど好調を維持し続け、6月8日に今季2度目の1軍昇格を果たし、9日の日本ハムファイターズ戦で初の先発出場を果たしたが4打数ノーヒットに終わるも、翌日10日の日本ハムファイターズ戦でも2試合連続となる「7番・左翼」でスタメン起用され、第2打席目でセンター前にプロ初安打を放った。
しかし、6月13日に楽天イーグルス戦に先発したジョー・ガンケルに代わり、出場選手登録を抹消され、2軍降格となり、その後6月はファームで過ごし、7月1日のヤクルトスワローズ戦で今季3度目の1軍昇格を果たしも、翌日2日の広島カープ戦でも快音残せず、2軍降格となっていた。
オリンピックブレイク中のエキシビションマッチでは、1軍投手相手にヒットを放ち、アピールする中で、課題も見つかった。
1軍で通用するバッティングを身につける為、コンパクトなバッティングに取り組み、15日のオリックスバファローズ戦ではコンパクトなバッティングでホームランを放ち、コンパクトなバッティングでも、ちゃんと角度がつけば、ホームランが出るということを小野寺暖は確信した。
1軍で通用する為のコンパクトなバッティングに取り組み、7試合連続ヒットを放ち、251打数80安打、6本塁打44打点、打率.319と結果を残し、1軍再昇格のチャンスを掴んだ。
2軍で1軍で通用する為、取り組んだコンパクトなバッティングで小野寺暖がヒットを量産し、矢野監督が期待する阪神タイガース打線の起爆剤になれるか注目だ。
公開日:2021.08.30