呼ばれてもなかなか行きにくい「戦力外後のチーム施設」
2018年にヤクルトから戦力外通告を受けて臨んだ冬のトライアウト。
正直言って「電話はないよなぁ」という気持ちでトライアウト後の日々を過ごしていたという。
理由はヤクルトの最終年で1軍登板がなかったから。
結果的に約1ヶ月後に連絡が来て、テスト入団でオリックスに入ることになるのだが、心の中ではNPBから声がかからなければ栃木ゴールデンブレーブスに行きたいと思っていたという。
とはいえ、この1ヶ月の期間は練習場所がなかったというのもあるが、少し気持ちがオフになっていたとのこと。
当時のヤクルト2軍監督・高津臣吾は「ヤクルトの施設を使っていいぞ」と言ってくれていたというが、すでに戦力外通告を受けた身としては、なかなか使いにくいのが本当のところだったという。
栃木ゴールデンブレーブスに気持ちがあったのは成瀬善久さん自身が栃木県出身ということが大きい。
地元に野球で貢献したいという思い、栃木の選手に自分のプロでの経験や技術を伝えたいと思っていたという。
今日現在、まさにそれが現実となっている。
公開日:2021.09.06