得点圏打率.429の島田海吏
9月14日に神宮球場で行われたヤクルトスワローズ戦に、ロハスの代走で途中出場し、そのままレフとの守備につくも、打席には立てずに終わった島田海吏。
9月3日の巨人戦で先発出場を果たすも、3打数無安打2三振と結果を残せず、そこからは再び代打、守備固め、代走での起用が続いている。
スタメン出場の機会に恵まれず、なかなか結果を残せていないように見えるが、9月5日の巨人戦では同点で迎えた9回1アウト2塁のチャンスの場面で打席に立ち、ビエイラの3球目158キロのストレートをしぶとくショートへの内野安打にし、逆転勝利を掴む一歩手前の満塁のチャンスを演出するなど、島田海吏は得点圏打率.429を記録している。
リーグ前半戦の島田海吏は、5月に1軍昇格を果たし、4試合に出場するも、全て代走、守備固めでの途中交代でも起用で打席に立つことはなく、5月11日のオリックスバファローズ戦から2軍に合流し、リーグ前半戦は悔しい思いをした。
しかし、その悔しい思いをバネに2軍で大きく成長し、2軍打率.344とウエスタン・リーグ首位打者を独走し、満を持してエキシビションマッチに臨み、1軍で活躍する投手相手でもしっかりと自分のバッティングが通用することを証明した。
そして、1軍昇格を果たし、打席にもしっかりと立ち、得点圏打率.429を記録する勝負強いバッティングを見せてくれている。
今の阪神打線は得点圏で1本が出ず、接戦を落としてしまっている。
リーグ優勝へ向け、接戦を落とし続けることは避けなければならない。
その救世主として期待が持てるのが、得点圏打率.429の島田海吏だ。
矢野監督にはリーグ優勝へ向け、固定メンバーを信じて起用するだけでなく、大胆な采配も見せてもらいたい。
島田海吏を連続でスタメン起用し、勝利を導くラッキーボーイにすることができれば、阪神タイガースのリーグ優勝は自ずと近づいてくるだろう。
公開日:2021.09.18