秋山翔吾もメジャーで感じた強い球と弱い球の違いとは?【革新的投球パフォーマンス】

強い球と弱い球
本章はラプソードを使いながら感覚を磨き、〝勝てる投手〟になることをテーマにしています。ただし、ラプソードはすべての感覚を数値化できるわけではありません。
例えば、〝強い球〟や〝弱い球〟と言われるものがあります。現状、ラプソードでは球威を計ることはできませんが、選手たちは実際に感じています。赤沼投手はストレートを投げる際、「ボールを動かしながら〝強い球〟になるように意識しています」と話していました。
2018年に日米野球で侍ジャパンがメジャーリーグと対戦した際、秋山翔吾選手(現シンシナティ・レッズ)はこんな感想を述べています。
「(メジャーリーガーは)ファストボールが強いという印象を打席の中で受けました。(11月9日の試合で5回に)二塁打を打った打席も、あそこまで押されるかというくらいで、打った瞬間すぐに走れなかったくらいボールに力を感じました」
『革新的投球パフォーマンス』では「質の高いストレート」という表現を度々使っていますが、速さはあくまでその要素の一つです。
同時に大事なのが、〝強い球〟を投げること。5章までのトレーニングで意識してきたように、後ろ足の外旋から股関節、腹筋、胸部と身体を連動的に使って力を生み出し、そのパワーをボールにうまく伝えられた時、〝強い球〟を投げられるというイメージです。
逆に言えば、〝弱い球〟は力が十分に伝わっていません。例えば肘を抜くようにして投げれば〝きれいな回転の真っすぐ〟になり、「回転効率」も上がって数字上は「質の高い球」にも見えるかもしれません。しかし、それでは下半身から生み出した力がボールに伝わらず、〝弱い球〟になります。打者のレベルが上がれば、速いだけでは打ち返されてしまいます。
赤沼投手のストレートはシュート成分が多く、〝きれいな真っすぐ〟ではありませんが、強さを備えたフォーシームです。出力が高く、腕の位置が低いという彼の特徴が表れた軌道を描いています。
球威のあるストレートを投げるには、自分にとってどんな軌道が理想的なのか。本章を参考にしながら見つけ出してください。
出典:『革新的投球パフォーマンス』高島誠
『革新的投球パフォーマンス』
著者:高島誠
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