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山本由伸だけじゃない!更なる飛躍が期待される1998年世代

Text:福嶌弘

令和のプロ野球は彼らが主役!?今、1998年世代が熱い!

松坂世代、88年世代など、プロ野球を彩る「○○世代」。そんな世代論争に新たに加わりそうな1998年世代を大調査!

目立つ下位指名組の台頭!高校生BIG4の復権は!?

高校時代に全国大会未出場の山本由伸がこれだけの活躍を見せている中で、同年代の選手たちが燃えないわけがない。とりわけ2020年は98年世代の選手、それも山本同様にプロ入り時は無名の選手たちが躍動するシーンが目立った。

例えばロッテの種市篤暉。2019年にチーム最多の8勝を挙げたことで自信をつけたのか、2020年は開幕から先発ローテーション入りを果たし、故障で離脱するまで主戦投手として奮闘。

種市が故障離脱した直後には育成契約から支配下登録を勝ち取った和田康士朗が自慢の俊足を武器にレギュラーの座を勝ち取り、71試合に出場してリーグ3位の23盗塁を決めて、チーム4年ぶりとなるAクラス入りに大きく貢献した。

育成枠からの成り上がりならば、長谷川宙輝(ヤクルト)も忘れられない。育成選手としてソフトバンクに入団した3年間では芽が出ずに自由契約となったが、2019年オフに支配下選手としてヤクルトへ移籍すると、開幕1軍の座を勝ち取り、シーズン全体で44試合に登板。5点台半ばを記録した防御率をはじめ課題がないわけではないが、チームでは貴重な左の中継ぎ投手として不動の地位を築き、同い年の右腕投手・梅野雄吾とともに将来はこの2人でブルペンを担うことになるだろう。

ここまで紹介した選手の中でドラフトの順位が最も高かったのは梅野の3位指名。それ以外の選手は4位以下での指名で、長谷川と和田に至っては育成ドラフト指名選手。プロ入り当時は無名でも這い上がっていく彼らの様子を見ると、やはりこの世代にはフィジカルだけでなく、メンタルの強い選手が多くいるような気がしてならない。

出典:『がっつり! プロ野球(28)』

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