12球団完全データファイル2021
両リーグ、前年最下位チームが優勝を果たしという前代未聞のシーズンとなった2021年。12球団の詳細なデータをもとに、今季の戦いぶり&来季に向けた課題、期待値を完全掲載!
【パリーグ6位】埼玉西武ライオンズ
【2021シーズン成績】
55勝70敗18分
勝率 .440
得 点 521 ⑤
失 点 589 ⑥
本塁打 112 ④
盗 塁 84 ③
打 率 .239 ④
防御率 3.94 ⑥
【今季PLAYBACK】あわれ42年ぶり最下位、投壊を打線が救えず…!
昨季は42年ぶりのリーグ最下位に沈んだ西武。不振の原因はリーグ最下位の失点数にあるものの、実は優勝した2018年、2019年よりもチーム防御率は改善しており、要は結果だ。森友哉は昨季の不調から持ち直し、打率・309、11本塁打、出塁率・420をマーク。大ベテランの中村剛也も打率・284、19本塁打と気を吐いた。しかし、主砲・山川穂高が打率・232、24本塁打と伸び悩み、外崎修汰は76試合で打率・220、5本塁打と大スランプ。スパンジェンバーグも61試合で打率・232、7本塁打に留まった。呉念庭が130試合に出場し、10本塁打を放ったが、打率・238と粗さは変わらず。好調のルーキー・若林楽人が序盤に離脱したのも痛すぎた。
先発陣は髙橋光成、今井達也、松本航が長いイニングを投げて踏ん張ったが、ニールの不振などで三本柱以外は目途が立たず。中5日で投げ切った3人を称賛したい。リリーフ陣では高卒4年目の平良海馬が大ブレイク。開幕から39試合連続無失点の日本記録を樹立し、62試合で3勝4敗、21ールド、20セーブ、防御率0・90の好成績を残した。ただ、シーズン後半にはさすがに疲れが見え、シーズン後には右足首を手術した。高卒4年目の投手を酷使してどうする…?
その他、武隈祥太が46試合で防御率1・76の好投を見せたが、ギャレット、森脇亮介はそこそこ。先発とリリーフともに枚数不足は明らか。特定の投手に負担が偏っているため、来季は質、層ともにレベルアップを図りたい。
38歳の中村剛也がチーム打点王はなかなか衝撃的。山川穂高はチーム2位の66打点を記録したものの、得点圏打率.172は絶望的だ。髙橋光成は11勝9敗、松本航も10勝8敗で二桁到達。今井達也も8勝8敗と粘り込んだ。源田壮亮は自身初の盗塁王。
出典:『がっつり! プロ野球(30)』
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公開日:2022.02.15