新人王は誰の手に?プロ野球2022
異例の6球団が一本釣りに成功した昨ドラフト。“都立の星”のスラッガーを筆頭に、17年センバツV腕、一芸に秀でた“スピードスター”など「清宮改メ村上世代」が粒ぞろい!
パ対抗は未来の大砲!正木智也
パの対抗は、ソフトバンクのドラ2・正木智也(慶大)だ。柳田悠岐や中村晃など、左の強打者がひしめくチーム待望の右の大砲だ。慶応高で通算50本塁打をマーク。慶大では、大学公式戦で計13本のアーチをかけた。しかも引っ張るだけでなく、逆方向にも長打が打てる勝負強さが持ち味。4年時には“不動の4番”としてリーグ戦春秋連覇。さらに同年の大学選手権では、準々決勝まで無安打だったものの準決&決勝で2試合連続先制弾を放つなど、計5安打9打点の荒稼ぎによりMVP受賞と、実に34年振り4度目の優勝に貢献した。
本職は外野手ながら、昨年はチーム事情により一塁手に転向した。グラブも外野手用、三塁用、ファーストミットの3種類を持参するなど「背番号31」の前任者・栗原陵矢よろしく、内外野守れる“マルチプレーヤー”が目標だ。ホークスでの「野手の新人王」は、1951年の南海ホークス時代に受賞した蔭山和夫まで遡り、ソフトバンクホークスになってからは投手では2019年に高橋礼が受賞しているが、野手の新人王は生まれていない。果たして正木は、現状残り1枠の外野手争いを勝ち抜き、そびえ立つ高いハードルを越えることができるか!?
出典:『がっつり! プロ野球(31)』
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公開日:2022.04.04