「鬼門」は日本特有の思想。気にしすぎると運気が悪くなることも…
「鬼門」と聞くと、なんとなく怖い、不吉、触れてはいけない…そんなイメージがありますよね。鬼門は中国の陰陽道に登場する言葉。北と西は「陰」、東と南は「陽」とされ、北東と南西は陰陽の境で不安定になるため、表鬼門、裏鬼門と呼ばれます。
しかし、陰陽道とは異なり、中国古来の風水には確固たる鬼門の思想はありません(諸説あります)。日本における陰陽道、神道、仏教、宮廷での鬼門思想など…さまざまな学問や文化が影響しあって生まれた、日本特有の思想なのです。
平安遷都の際には、京都の平穏を願って鬼門の方位にある比ひ叡えい山ざんに延暦寺を建てて祈りの場とし、江戸城では鬼門にあたる上野には東叡山寛永寺を、裏鬼門には増ぞう上じょう寺じ が造られました。
健康運に大きな影響のある寝室のインテリアは、とても重要。特に身体に触れるものは、人工的な素材ではなく、温かみのある天然素材を選ぶのがおすすめです。特に、シーツや枕カバー、パジャマなども含めた寝具は、シルク、麻(リネン)などの素材を取り入れるとよいでしょう。ベッドやカーテン、壁の色はシックなダークトーンにして、安らぐ環境づくりを。ただし、真っ黒は陰気が強く、取り入れるのが難しい色なので、避けるのが無難です。
また、日本には昔から、節分の日には鬼門とされる北東の方角に魔除けの柊南天を飾るなど、「鬼」を恐れ封じ込めるまじないもあったことから、鬼門思想は現在でも根づいています。「そこをキレイにしておくと鬼が悪さをしない」といった感じで、民間にも広まったのかもしれません。
私も、なんとなく気になるときは鬼封じの対策を活用することがありますが、気にし過ぎるとかえって運気が悪くなることもあるので、参考程度にしておきましょう。
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公開日:2022.03.21