阪神移籍後初アーチ放った山本泰寛
4月30日に東京ドームで行われた読売ジャイアンツ戦に、阪神タイガース2番手・渡邊雄大の代打で途中出場した山本泰寛は、1打数1安打2打点1HR1四球。1028日ぶりのプロ4号、阪神移籍後では初となる1号2ランホームランを古巣巨人から放ち、阪神タイガースの5連勝に貢献した。
7回2アウト1、2塁のチャンスの場面で打席に立った山本泰寛は、読売ジャイアンツ2番手の今村信貴の5球目145キロのストレート見極め、フォアボールで出塁し満塁のチャンスを作る。これが近本光司の勝ち越し押し出し四球、中野拓夢の2点タイムリーヒット、大山悠輔の押し出し四球、糸井嘉男のタイムリーヒットと、一挙6点の猛攻を生み出した。
さらに、8回1アウト1塁の場面では、読売ジャイアンツ3番手の畠世周の3球目143キロのストレートをレフトポール際まで運ぶ2ランホームラン。巨人時代の2019年7月7日のDeNAベイスターズ戦以来1028日ぶりのプロ4号、阪神タイガース移籍後初アーチを記録し、阪神タイガースベンチを大いに盛り上げた。
山本泰寛は2021年に巨人から金銭トレードで阪神タイガースに移籍し、内野ならどこでも守れるユーティリティープレーヤーとして活躍していたが、打撃ではさほど目立った活躍はしていなかった。
しかし、28日の中日ドラゴンズでスタメン出場した山本泰寛は、一打同点の場面で意表を突くセーフティスクイズを成功させるなど、阪神タイガースの5連勝に要所で貢献し、ここ最近5試合では12打数5安打3打点1HR2四球、打率.417と打撃覚醒の兆しを見せている。
この試合も、山本泰寛ならと7回のチャンスの場面で送り出した矢野監督の期待に応える一挙6点の猛攻を生み出した。
守備力は申し分なかっただけに、打撃で存在感を見せ始めた山本泰寛は、今や阪神タイガースの勝利に欠かせないスパイスとなっている。
代打、守備固めの起用に留まらず、打撃好調の山本泰寛にはスタメン出場して、阪神タイガースの勝利に貢献してもらいたい。
公開日:2022.05.01