お客さんを期待させておいて、4回に3回は悲しませてしまうポジション
「代打の切り札」というポジションは怖かったという関本賢太郎さん。
その理由を話してもらった。
自分が試合に出る場面というのは劣勢な時がほとんどだった。
打てばサヨナラで勝てるけれど、打たなければ負ける。
もちろん頑張って打とうとするけれども、相手も一流の抑えのエースがマウンドにいることがほとんど。
なかなか打てるものでもない。3回に1回なんて無理。せめて4回に1回だ。
それでも関本賢太郎さんが打席に立つときは甲子園全体が阪神の勝ちを期待して盛り上がっている。
打てた時の快感を知っているからやりがいはあるが、打てないでお客さんを喜ばせられない時の方が多い。
その時の「打てなくて申し訳なかった」という気持ちがツラかったという。
公開日:2022.05.07