5安打固め打ちで存在感放った北村拓己
6月7日に読売ジャイアンツ球場で行われたイースタン・リーグの千葉ロッテマリーンズ戦に、「4番・二塁」で先発出場した北村拓己は、5打数5安打1打点。5安打固め打ちとこの試合全打席でヒットを放ち、1軍昇格へアピールした。
2回、先頭打者で打席に立った北村拓己は、千葉ロッテマリーンズ先発の森遼大朗の6球目135キロのスライダーをセンターへ弾き返し、ノーアウトのランナーとして出塁。
3回、2アウト走者なしの場面では、再び森遼大朗の初球145キロのストレートをライトへ運び、マルチヒットを記録した。
5回2アウト1塁の場面では、三度森遼大朗の5球目134キロのスライダーを捉え、レフトへのツーベースヒットを放ち、3安打猛打賞を記録。
そして、訪れた7回ノーアウト満塁のチャンスの場面では、千葉ロッテマリーンズ2番手・土居豪人の2球目120キロのカーブを仕留め、レフトへのタイムリーヒット。北村拓己が反撃の狼煙を上げると、喜多隆介、菊田拡和の連続タイムリーヒットなどが飛び出し、一挙4点を奪う猛攻を呼び込んだ。
4安打で波に乗った北村拓己は、9回にも先頭打者で打席に立つと、千葉ロッテマリーンズ4番手・山本大貴の3球目133キロのストレートをセンターへ運び、この試合全打席でヒットを叩き出す5安打固め打ちを記録した。
坂本勇人不在の中、代役として期待され出場機会を増やしていた広岡大志が、27試合出場で5失策と守備でミスが目立ち、15日に登録を抹消され、北村拓己にもチャンスが回ってくるかという所で、中山礼都がそつなくこなす守備とここぞの場面でヒットを放ち、原監督の信頼を勝ち取った。結果として、坂本勇人の代役としてのショートでの出場機会を奪われた北村拓己は、25日に出場選手登録を抹消され、2軍に合流していた。
巨人に入団してからは、ショートでの出場機会はほとんどない北村拓己だが、坂本勇人の後釜候補として、中山礼都と広岡大志に負けじと、十分ショートをこなす実力は持ち合わせている。
5月29日の楽天イーグルス戦で見せた4安打5打点の大暴れに続き、5安打固め打ちを記録した北村拓己は、2軍打率.300にまで上昇し、打撃絶好調を維持している。
こういう打撃を次は東京ドームでしたいと、気合いが入っている北村拓己には、打撃好調を維持し、早期1軍復帰を果たし、中山礼都からポジションを奪うほどの大暴れの活躍を1軍の舞台で披露してもらいたい。
公開日:2022.06.08