2軍戦でプロ1号HR放った前川右京
6月9日に鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのオリックス・バファローズ戦に、上半身のコンディション不良から実戦復帰後、初めて「7番・左翼」で先発出場した前川右京は、3打数2安打2打点1HRと、2軍戦でプロ初ホームランを放ち、1軍昇格へアピールした。
2回、1アウト1、2塁のチャンス場面で打席に立った前川右京は、オリックス・バファローズ先発の中村勝の6球目140キロのストレートをセンターへ弾き返し、1アウト満塁のチャンスを演出し、中村勇斗の先制のタイムリーヒットなどを呼び込んだ。
4回、1アウト1塁の場面で、再び中村勝の4球目137キロのストレートをレフト方向に流し打つと、高く上がった打球はゆっくりと飛距離を伸ばし、レフトフェンスに直撃するホームランとなった。
3月29日のウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦で、背中に張りを感じ、大事を取って欠場し、そこから上半身のコンディション不良で実戦を離れていた前川右京は、5月14日に室内での打撃練習を再開。7日のオリックスバファローズ戦に、代打で途中出場し、70日ぶりに実戦復帰を果たしていた。
試合に出たくてウズウズしていた前川右京は、上半身のコンディション不良から実戦復帰後、初めてスタメン出場し、2軍戦でプロ初ホームランを放つなどマルチヒットを記録し、その思いを大いにぶつける活躍を見せた。
高卒ルーキーながら、1軍オープン戦で快打を見せていた前川右京だけに期待は高く、矢野監督も1軍で使ってみたいという思いは強いはずだ。
前川右京には、ここから大谷翔平のようなビッグフライのホームランを量産し、今シーズン中に1軍初昇格を果たしてもらいたい。
公開日:2022.06.10