逆転の2ランホームラン放った井上広大
6月14日に鳴尾浜球場で行われたソフトバンクホークス3軍との練習試合に、「4番・中堅」で先発出場した井上広大は、3打数1安打2打点1HR。逆転の2ランホームランを放ち、1軍昇格へアピールした。
1点を追う5回1アウト1塁の場面で打席に立った井上広大は、ソフトバンクホークス2番手のアルメンタの4球目145キロのボールを力強くバットを振り抜くと、打球は大きな弧を描き、ライトフェンス奥の防球ネットを揺らす逆転の2ランホームランとなった。
配球を読みながら打席に立っていた井上広大は、まだ今季ファームでも打率2割にも達していないが、復調の兆しを見せた。
しかし、逆転の2ランホームランを放った井上広大に対し、平田監督は未来の4番候補として更なるレベルアップを期待し、1本では足りないと檄を飛ばした。
自分に一番合った打撃を探す試行錯誤の日々を送る井上広大は、同期の西純矢が1軍で活躍する姿にいい刺激をもらいつつ、焦りも感じている。
井上広大に刺激を与えているのは、西純矢だけではない。
新型コロナウイルスの陽性判定を受けたことで開幕から出遅れている間に、同世代の佐々木朗希が完全試合を達成するなど、「朗希世代」の活躍に刺激を受け続けてきた。
「朗希世代」は投手だけでないと、証明するために井上広大は長打力と確実性に磨きをかけ、1軍昇格を果たし、1軍で結果を出すしかない。
スケールの大きさは佐藤輝明を超える未来の阪神の4番候補が、今シーズンどのタイミングで1軍に昇格し、ブレイクへの一歩を歩み始めるのか注目だ。
公開日:2022.06.16