電光石火の先制タイムリーヒット放った近本光司
7月29日に阪神甲子園球場で行われたヤクルトスワローズ戦に、「3番・中堅」で先発出場した近本光司は、3打数2安打1打点1四球1盗塁。電光石火の先制タイムリーヒットを放ち、阪神タイガースの勝利に大きく貢献した。
初回、ノーアウト1、3塁のチャンスの場面で打席に立った近本光司は、ヤクルトスワローズ先発の小川泰弘の4球目133キロの甘く入った捉え、ライトへ弾き返し、先制のタイムリーヒットとなった。
さらに、佐藤輝明の打席で、ダブルスチールを敢行し、2塁の島田海吏は3塁へ、1塁の近本光司は2塁へ進み、4年連続となる20盗塁をマークした。
1、2番が出塁してチャンスをつくってくれた場面で、なんとか1点先制したいと思い、打席に立った近本光司は、狙い通りの先制のタイムリーヒットに納得の表情を見せた。
そして3回、先頭打者で打席に立った近本光司は、再び小川泰弘の3球目チェンジアップをライトへ運び、今シーズン31度目のマルチヒットを記録した。
4年連続20盗塁に到達した近本光司は、阪神では2001~2009年の9年連続20盗塁を記録した赤星憲広以来、5人目の快挙となった。
阪神タイガースの球団最長記録は、赤星憲広9年連続。球界では、福本豊の1970~1986年にかけて記録した17年が最長。セ・リーグでは柴田勲の1963~1973年にかけて記録した11年が最長となっている。
近本光司には、まずは赤星憲広が記録した9年連続20盗塁を達成してもらいたいものだ。
電光石火の先制タイムリーヒットで初回に3点の猛攻を呼び込んだ近本光司の勢いのおかげで、ロドリゲスの1号ソロホームランに、大山悠輔の21号ソロホームランも飛び出した。
近本光司には、阪神タイガース攻撃の要として、さらなる躍動を期待したい。
公開日:2022.07.30