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圧倒的存在感と安定感でドラ1指名有力!?巨人など7球団注目の曽谷龍平/白鷗大

Text:高木遊

俺的ドラフトイチ推し選手

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曽谷龍平(そたに りゅうへい)/白鷗大

183cm79kg 左投左打 最速152km 投手
変化球:スライダー、カットボール


今年は大学生の投手が豊作だ。「スケールが大きい」「即戦力」「プロで希少」の3つのジャンルでそれぞれに長けた選手がいる。まずはその3つの特徴をすべて持っていると言っていいのが曽谷龍平(白鷗大)だ。

身長183センチで手足の長い大型左腕というだけでもそう多くないが、曽谷の場合はその恵まれた体格から最速152キロのストレートとキレの良い変化球(スライダー、カットボール)を投じる。加えて制球も良く、自ら崩れるような姿を見たことがないほどだ。

法隆寺で有名な奈良県斑鳩町で生まれ育ち、高校は秋田・明桜高(現ノースアジア大明桜)に野球留学し2年夏に甲子園出場。この時は同期の山口航輝(現ロッテ内野手)がエースだったため、登板は2イニングのみ(自責点3)だった。3年夏は山口の故障により曽谷が二枚看板の1人として奮闘。

「山口は人間的にもめちゃくちゃ良いヤツでしたから、全員が“あいつをもう一度甲子園で投げさせたい”と思っていました」と、山口の思いも背負って戦ったが吉田輝星(日本ハム)擁する金足農に敗れて準優勝。

その後の「金農フィーバー」は「当時は負けた悔しさで応援もしたくなかったです」と複雑な思いで見つめていた。

そして大学は「レベルの高い関東で」と白鴎大へ。地方リーグ屈指のレベルを誇る関甲新学生リーグで上武大など叩き上げの好打者たちとの対戦で揉まれ力をつけてきた。全国大会出場こそ無いものの昨秋から7勝1敗と他を圧倒する投球を見せており、今夏は侍ジャパン大学代表に選出。

ハーレムベースボールウィークでは、MLB予備軍と言えるアメリカ(全米大学代表)など世界の強豪国を相手に中継ぎ左腕として活躍。3回1安打7奪三振で自責点ゼロという圧巻の投球内容を見せた。

白鴎大で指導する元プロ野球選手でスカウトを務めた経験もある藤倉多祐監督は「ベースを通り過ぎる時の球の強さはアマチュアのボールではない。プロの中継ぎ1イニングであれば、今すぐでも抑えられると思います」と太鼓判を押す。さらに「練習熱心で黙々とやっている」と語るように取り組む姿勢も買っている。

伸びしろについても「今はそれに頼って欲しくないので使わせていませんが、チェンジアップを使えるようになれば、もっと投球の幅が広がるでしょう」と、先発でも結果を残していける投手だと断言する。今秋もスカウトが大挙して訪れているが曽谷は開幕戦から7回1安打無失点13三振を奪うなどを変わらず見せており、ドラフト1位指名は確実に近づいている。

出典:『がっつり! プロ野球(32)』

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