ドラフト順位と選手成績が直結しないのはよくある話。期待の選手が伸び悩む一方、思わぬ掘り出し物が現れることも…そこでチームを牽引する主力選手たちの指名当時の評価をチェックしてみた。
「肘の使い方のよさ」が育成の星誕生のキッカケに
アマチュア時代は無名でも大成する選手がいるのがプロ野球の面白さ。これぞスカウティングの妙と言えるが……近年最大のヒットとなったのが「育成の星」と称される千賀滉大だろう。進学した蒲郡高校は決して強豪ではなく、高校から投手に転向したばかりの千賀滉大がすぐ登板する状態。当然、強豪ひしめく愛知県大会を勝ち進むことはなく、最高成績は3回戦まで。これでは地元である中日のスカウトでさえノーマークなのも仕方ないだろう。
そんな千賀滉大を「肘の使い方がいい」と注目したのはなんと地元のスポーツ店の店主。店主の推薦を聞きつけたソフ トバンクのスカウト部長・小川一夫(当時)がその〝一芸〞を見出して、千賀滉大を育成ドラフト4巡目で指名。その後は「お化けフォーク」を武器にソフトバンクどころか球界のエースとして成長を遂げた。
ちなみにソフトバンクが2010年のドラフト会議で指名した育成選手には千賀滉大のほかに牧原大成(育成5位)、甲斐拓也(育成6位)がいる。一芸に秀でた選手を一流選手に育て上げるソフトバンクの育成力も見逃せない。
『がっつり!プロ野球26号』1月30日発売!!
公開日:2020.03.12
オススメ記事
PREVIEW
広島東洋カープ2020年シーズン予想布陣はこれだ!!