ミレニアム世代は〝村上・清宮世代〞に続けるか!?
日本球界のトップ選手がメジャーに移籍するのが当たり前となった現在、たびたび囁かれるのが「スター流出による日本野球の空洞化」だ。一流選手が次々と流出することで、日本球界のレベルが下がるのではないか……。そんな意見は決して少なくない。しかし、現実はどうだろう。イチロー、松井秀喜、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大、大谷翔平……。日本球界の〝顔〞が続々とメジャーに移籍しながら、そのたびに日本には新たなスターが生まれてきた。昨季もまた、高卒2年目の村上宗隆が大ブレイク。誰かがいなくなれば、誰かが出てくる。そんな好循環が日本球界にはある。今季は筒香嘉智、秋山翔吾、山口俊が海を渡った。それでも、間違いなく彼らの存在を埋めるスターは現れる。ここでは、そんな次世代のスター候補、各球団の超有望株=トッププロスペクト選手を紹介したい。
後輩たちの成長を刺激にそろそろブレイクしたい!平沢大河
プロ5年目を迎える平沢大河もまた、今季が勝負の1年となる。2018年に本格的に外野手に挑戦して112試合に出場したが、昨季は再び本来の遊撃手をメインに。その影響で出場数は前年から半数以下となる51試合に終わったが、「原点回 帰」は間違いなく自身にとってもプラスに働いたはずだ。課題の打撃は昨季も打率.198となかなか向上してこないが、チー ムには高卒3年目の安田尚憲、同年目の藤原恭大といった期待の若手がおり、さらには今季から高校の後輩・西巻賢二が楽天から移籍してくるなど「刺激」は十分。彼らの成長を良い意味で自身の成長へと繋げ、1軍で実力を発揮してほしい。
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公開日:2020.03.24