強い靭帯を入れたことが直接的に球速を上げるわけではないけれど…
トミー・ジョン手術をすると球速が上がるという噂がある。
噂というよりは実際にそうなったピッチャーが多くいる。
この事実を館山昌平さんに分析してもらった。
トミー・ジョン手術のことを簡単に説明すると痛めたヒジの靭帯を人工的な強い靭帯に取り換える手術だ。
しかし、ここで勘違いしてはいけないことがピッチングは靭帯で投げているわけではないということ。
ボールを投げているのはあくまで腕の筋肉。
そして、その筋肉が疲弊してくると靭帯に負担がかかり、ケガをするというメカニズムだ。
では、球速が上がるという事実をどう館山昌平さんは分析するのか?
トミー・ジョン手術をすると1年~2年思いっきりボールを投げられない期間が出来る。
その期間にヒジ以外の自分の身体をしっかりとメンテナンスしたり鍛えことができる。
それだけの期間があればピッチングフォームの改善をすることもできる。
それが結果として完治後にボールが速くなっていることが多いというのが3度のトミー・ジョン手術を経験した館山昌平さんの分析だ。
勘違いしてはいけないのが、決して強い靭帯を入れたことで強いボールが投げられるようになるわけではない。
なので、安易に手術をすることはオススメしないというのが館山昌平さんの主張だ。
公開日:2022.11.06