ミレニアム世代は〝村上・清宮世代〞に続けるか!?
日本球界のトップ選手がメジャーに移籍するのが当たり前となった現在、たびたび囁かれるのが「スター流出による日本野球の空洞化」だ。一流選手が次々と流出することで、日本球界のレベルが下がるのではないか……。そんな意見は決して少なくない。しかし、現実はどうだろう。イチロー、松井秀喜、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大、大谷翔平……。日本球界の〝顔〞が続々とメジャーに移籍しながら、そのたびに日本には新たなスターが生まれてきた。昨季もまた、高卒2年目の村上宗隆が大ブレイク。誰かがいなくなれば、誰かが出てくる。そんな好循環が日本球界にはある。今季は筒香嘉智、秋山翔吾、山口俊が海を渡った。それでも、間違いなく彼らの存在を埋めるスターは現れる。ここでは、そんな次世代のスター候補、各球団の超有望株=トッププロスペクト選手を紹介したい。
中山翔太はバレンティンの抜けた穴を埋められるのか!?
若い選手が飛躍するためには実力はもちろん「タイミング」も重要になってくるが、その意味で今季がチャンスの1年となりそうなのがヤクルトの中山翔太だ。T-岡田、山田哲人といった本塁打王を輩出している履正社から法政大を経て昨季ドラ フト2位で入団。趣味はウェートトレーニングで、筋骨隆々の体格と名字の「中山」から愛称は「きんに君」。その筋肉はもちろん見せかけではなく、1年目の昨季、35試合、97打数ながら5本のアーチをかっ飛ばした。強力打線を誇るヤクルトだけに頭角 を現すには少し時間がかかるかと思われたが、今季は主砲のバレンティンがソフトバンクへ移籍。左翼のレギュラーポジションがぽっかりと空いた。守備位置も、さらにいえば打者としてのタイプも「ポスト・バレンティン」の筆頭格なのは間違いない。 レギュラーポジションを与えられれば、強力ヤクルト打線にまたひとり、他球団の脅威となる打者が生まれるかもしれない。
写真:あもあもだいち
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公開日:2020.03.25
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