ミレニアム世代は〝村上・清宮世代〞に続けるか!?
日本球界のトップ選手がメジャーに移籍するのが当たり前となった現在、たびたび囁かれるのが「スター流出による日本野球の空洞化」だ。一流選手が次々と流出することで、日本球界のレベルが下がるのではないか……。そんな意見は決して少なくない。しかし、現実はどうだろう。イチロー、松井秀喜、松坂大輔、ダルビッシュ有、田中将大、大谷翔平……。日本球界の〝顔〞が続々とメジャーに移籍しながら、そのたびに日本には新たなスターが生まれてきた。昨季もまた、高卒2年目の村上宗隆が大ブレイク。誰かがいなくなれば、誰かが出てくる。そんな好循環が日本球界にはある。今季は筒香嘉智、秋山翔吾、山口俊が海を渡った。それでも、間違いなく彼らの存在を埋めるスターは現れる。ここでは、そんな次世代のスター候補、各球団の超有望株=トッププロスペクト選手を紹介したい。
パンチ力十分の打撃でレギュラー争いに食い込む伊藤裕季也
1年目からインパクトのある打棒を見せたのがDeNAの伊藤裕希也だ。開幕当初から2軍で本塁打を量産し、8月に満を持して1軍昇格。デビュー2試合目の8月9日に途中出場で2本の二塁打を放つと、翌日に5番二塁で初スタメン。この試合で2打席連続本塁打を放つなど鮮烈なデビューを飾った。今季は不動の4番・筒香嘉智がメジャー移籍。ロペス、ソトといった中心打者は健在だが、「和製大砲」の存在はチームに不可欠。二塁はレギュラー不在のポジションでもあり、一気にチームの主軸に躍り出る可能性もある。
写真:あもあもだいち
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公開日:2020.03.26