12球団完全データファイル2022
オリックス&ヤクルトがともにリーグ連覇を飾った2022年。多くの記録も生まれたメモリアルなシーズンを、詳細データをベースに12球団ごとに細かく振り返ろう!
【パリーグ優勝】オリックス・バファローズ
【2022シーズン成績】
76勝65敗2分
勝率 .539
得 点 490 ④
失 点 458 ②
本塁打 89 ⑥
盗 塁 62 ⑤
打 率 .246 ②
防御率 2.84 ②
【今季PLAYBACK】強力投手陣でリベンジ成就!旬を読み切り大逆転&日本一
ヤクルトへのリベンジを果たし、見事日本一に輝いたオリックス。レギュラーシーズンでは5月に首位と最大11・5ゲーム差をつけられたが、果敢に巻き返し、最後の2戦で大逆転優勝。日本シリーズでも0勝2敗1分の大ピンチを跳ねのけてみせた。
なんといっても投手陣の働きは素晴らしかった。大エース・山本由伸が15勝を挙げれば、宮城大弥も11勝。田嶋大樹も9勝を挙げ、山岡泰輔、山﨑福也も100イニング以上を投げた。
リリーフ陣は昨季の「3連投なし」の方針を継続。山﨑颯一郎が終盤戦で一度だけ3連投をしたが、常にフレッシュな状態を保ち、各々が才能を爆発させた。大ベテランの平野佳寿や比嘉幹貴を要所に据え、阿部翔太や宇田川優希らも躍動。日本シリーズではシーズン5セーブのワゲスパックを守護神に据えるほど徹底した「調子重視」で頂点を掴み取った。ある意味では人材が揃っていないとできない戦略。ファーム本拠地の舞洲への投資が実った。
一方、野手陣はやや苦しかった。優勝監督インタビューでは中嶋監督が「野手陣、頑張ってください」と語ったが、抜群といえるのは吉田正尚ぐらい。中川圭太は打率・283をマークしたが、8本塁打、出塁率・326は3番打者としては物足りず、杉本裕太郎も波が荒く、打率・235、15本塁打に終わった。
苦しい状況だったが、福田周平や安達了一などの仕事人がチームの得点力の底を支え、宗佑磨は得点圏打率・323と勝負強さを発揮した。投打ともに各々ができることを全力でやった結果、相対的な強さが生まれたのだ。
ぶっちぎりの活躍を見せた山本由伸に吉田正尚、杉本裕太郎、メジャー帰りの平野佳寿とタレントがズラリ。ただ、盗塁は福田周平の9盗塁が最高。走れるメンバーは揃っているだけに得点力はもう少し上積みが見込める…?
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2022.12.13