有馬記念のステップレースとして最も重要なのはジャパンカップであることは異論ないだろう。
ちょうど4週間前に行われる2400m戦なのだから古馬にとっても3歳馬にとっても、ここを経由して有馬記念に向かう馬は多くなる。
しかし、なぜかジャパンカップを勝った馬は有馬記念では馬券からハズしたほうが良いという過去データがある。
過去20年で当年のジャパンカップ勝ち馬が有馬記念に出てきたケースは9回。
そのうち有馬記念も買った馬はわずかに2頭。
2004年・ゼンノロブロイ/単勝200円
2006年・ディープインパクト/単勝120円
もちろん人気にもなるので配当妙味もない
単勝回収率は35.6%と馬券的妙味はゼロだ。
2着馬、3着馬も各1頭しかいないので9頭中4頭しか馬券になっていないので複勝回収率も57.8%も低い数字となる。
この結果を分析してみると、まず東京2400mと中山2500mで求められる能力は違うということ。
また、ジャパンカップの激闘を制した馬は有馬記念に余力が残っていないということである。
さて、今年は⑥ヴェラアズールが上記の該当馬だ。
ジャパンカップでの鮮やかな勝ちっぷりは記憶に新しいが、乗っていたR・ムーアジョッキーの腕によるところも大きかったはずで、やはり今年もデータ通りに馬券から⑥はハズすのが賢明だと判断できる。
公開日:2022.12.24