助っ人外国人列伝/アメリカ1990年代編
今回の同企画はアメリカ編/1990年代に突入。助っ人外国人が投打の主軸となり、チームの成績に大きく影響を与えた好選手が次々と登場した“助っ人黄金時代”だ!
右へ左へ自在に打ち分ける技術で外国人初の3年連続首位打者に!
アロンゾ・パウエル
NPB通算7年:(1992~1998)
710試合 打率.313 116本塁打 397打点
●肘ガードを使い始めると打撃成績はさらに上昇!
今では野球防具で常識になっている肘ガード。これを普及させたのが1992年に日本にやって来たアロンゾ・パウエルだ。中日のマーク・ライアルが故障したことで急遽中日入りしたパウエルは、アメリカでの実績が乏しいためさほど期待されていなかった。だが、器用な広角打法が日本野球とアジャストし、安打製造器として初年度から3割超えを記録。
翌年以降はさらに打率を上げているが、これは死球から守るために肘ガードを装着したことが要因で、踏み込んで打席に立てるようになったという。本塁打が少ない中距離打者であり、同時期にイチローフィーバーが起こっていたために注目度が低かったが、在籍6年で5度の3割超えは賞賛に値する成績だろう。
引退後はマリナーズなどで打撃コーチを務め、2020年にコーチとして中日に復帰している。
出典:『がっつり! プロ野球(32)』
『がっつり! プロ野球 (33)』11月24日発売!
公開日:2023.02.02