平成プロ野球スーパールーキー列伝
平成に入ってから31年、これまでプロ野球では数多のスーパールーキーたちが鮮烈なデビューを飾ってきた。時代の節目となる2020シーズンに向け、そんなスーパールーキーたちをプレイバック!根尾昂、藤原恭大、吉田輝星は彼らに続けるか!?
不屈の「雑草魂」でエースとなった苦労人!上原浩治
東海大仰星高を卒業後、1年の浪人期間を経て大阪体育大へ進学。阪神大学リーグ、日本代表などでの活躍で注目された上原浩治が、名門・巨人に入団したのが平成11年の1999年。正確にコントロールされた伸びのある直球とフォークボールを軸に、テンポの良い投球で打者を抑えるスタイルで、入団1年目から20勝4敗という輝かしい成績を残し、最多勝、最多奪三振、最優秀防御率、最高勝率の投手四冠を達成。それだけでなく、ベストナイン、沢村賞、ゴールデングラブ賞も受賞し、文句なしの新人王となった。
高校時代には芽が出ず、大学受験に失敗したにもかかわらず、名門・巨人でプロ入り後すぐにスター選手となったエピソードから、上原浩治は自分自身を「雑草魂」と称し、その言葉は流行語大賞にも選ばれた。上原浩治にとってはこの1年目の成績がキャリアハイと言えるが、その後もエースとして巨人を牽引。また、日本代表としてWBCでも活躍し、2009年からはメジャーに移籍。アメリカでも救援投手としてその地位を確立するなど、日本を代表する投手となった。
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公開日:2020.03.30