ゆるむから締まる、締まるからゆるむ
では最後に、骨盤底筋群に弾力性を維持するべき理由をお伝えします。実は、私たちの骨盤は常に動いています。独自のペースでゆるむ、締まるを繰り返すことで、全身のバランスの変化をスムーズにしているのです。一呼吸ごと、あるいは一日や一カ月、一年などサイクルのなかで開閉を繰り返しています。気持ちの変化、例えば何かに集中しているときと自宅でのんびりリラックスしているときとを比べても、状態は異なります。
一日単位では、目覚めるときが最も締まった状態にあります。コーヒーや食事のタイミングで少しゆるんでは戻り、日が沈むころまでは締まり続けます。それを骨盤の「開閉リズム」と呼びます。そして開閉には骨盤底筋群をはじめとする骨盤周辺の筋肉の適切な弾力性が必要なのです。「ゆるむべきときにゆるみ、締まるべきときに締まる」というのが、理想的な骨盤の開閉リズムです。しかし、骨盤底筋群が弱まり衰えてしまうと、ゆるみが滞ってしまったり、中途半端な締まり具合で止まってしまっ たり、動きとリズムにメリハリがつかなくなってしまいます。
【書誌情報】
『立ち方を変えたら、体がたちまちキレイになった』
著:YUKO
Instagramでナチュエロボディが人気!万年ダイエッターだった著者が、ヨガを学んで辿り着いた、最高にシンプルで最強のボディメイク。それは、パンパンの太もも、くびれのないウエスト、垂れたお尻、四角いお尻、猫背、メリハリのないラインなど、あらゆる悩みを解決する「立ち方」でした。本書では、実際に著者自身の体を変えた「ターダ・アーサナ」と呼ばれる立ち方を中心に、げっそりやせるためではなく、キレイで色気のあるボディラインの作り方や、女性にとって大切なインナーコントロール、骨盤開閉リズムについて解説。一生「心地のいい体」でいるためのコツをお伝えします。
公開日:2020.04.20