前川右京が8試合連続安打で打率.386
5月21日、花園セントラルスタジアムで行われたウエスタンリーグのオリックス・バファローズ戦に、「4番・DH」で先発出場した前川右京は、4打数2安打。2試合連続マルチヒット&8試合連続安打を記録し、打率.386と打撃好調で、1軍昇格へアピールした。
3回、1アウト走者なしの場面で打席に立った前川右京は、オリックスバファローズ先発の佐藤一磨の4球目ストレートをセンターへ運び、出塁。
さらに、8回ノーアウト1塁の場面で、オリックス・バファローズ4番手・近藤大亮の2球目ストレートをセンターへヒットを放ち、2試合連続のマルチヒットを記録。前川右京がノーアウト1、2塁のチャンスを演出し、井上広大のタイムリーヒットを呼び込んだ。
前川右京は、今シーズンの春キャンプを1軍でスタートすることが決まっていたが、直前に左上肢のコンディショニング不良を発症して離脱。3月4日の教育リーグ・中日ドラゴンズ戦からライトの守備に就くも症状が再発し、4月8日のウエスタン・リーグのオリックス・バファローズ戦を最後にDH、代打での出場が続いていた。5月12日のソフトバンクホークス戦でレフトスタメン出場を果たすと、約1ヶ月ぶりに守備につき、5度の守備機会を無難にこなし、守備も問題ないことを示していた。
打撃では5月に入り、4度目のマルチヒット。12日のソフトバンクホークス戦から8試合連続安打を記録し、打率.386と好調を維持している。
今シーズン、仕留めるべき球を打ち損じていると課題を認識している前川右京は、14日のソフトバンクホークス戦で今シーズン1号ホームランを放つなど、持ち味の長打も飛び出すようになってきている。
前川右京が1軍昇格を果たし、佐藤輝明が打撃復調の兆しを見せ、勢いづき始めている阪神タイガース打線のさらなる起爆剤となれるか注目だ。
公開日:2023.05.23