石井大智がわずか9球で無失点投球

6月21日、鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグのオリックスバファローズ戦に、阪神タイガース先発の青柳晃洋に代わり、2番手でマウンドに上がった石井大智は、1回を9球で1安打無失点。岡田監督に直々に申し出て登板した調整登板で、しっかりと無安打に抑え、不在の湯浅京己に代わる守護神起用へアピールした。

8回、阪神タイガース先発の青柳晃洋に代わり、2番手でマウンドに上がった石井大智は、先頭打者の西野真弘を2球目147kmストレートでレフトフライに打ち取るも、続く野口智哉に4球目148kmストレートをライトへ運ばれ、1アウトながら走者を背負う展開に。しかし、ランナーを背負う展開にも石井大智は動じず、シュウィンデルを2球目147kmストレートでライトフライ、最後は石岡諒太を初球147kmストレートでファーストゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。

石井大智は腰痛の為、5月12日に出場選手登録を抹消されていたが、6月7日のウエスタン・リーグの広島カープ戦で復帰登板。最速149キロの直球や決め球シンカーで、中村貴、持丸、二俣を3者連続三振で抑え、10日の四国ＩＬ・香川オリーブガイナーズとのファーム交流試合で、腰痛から復帰し2度目の登板となった石井大智は、1回無安打無失点。2試合連続無失点を記録し、15日に約1カ月ぶりに出場選手登録された。

1軍復帰戦となった17日のソフトバンクホークス戦では、9回2アウト3塁のピンチの場面で登板し、今村健太にタイムリーヒットを打たれるなど1安打2四球と、自責点はなかったものの、岩崎優が逆転された悪い流れを断ち切れなかった。

その悔しさもあり、この試合に岡田監督へ直接申し出て、調整登板を機会をもらい、きっちり無失点ピッチングで、前回登板で気になったフォームの悪い癖が出たことなどを確認し、調整した。

守護神・湯浅京己が不在の中、岩崎優が代役守護神を務めているが、17日のホークス戦で打たれたこともあり、確定ではなく、石井大智が好投を見せれば、守護神としての起用の可能性も十分考えられる。

岡田監督の頭の中には、岩崎優、岩貞祐太、島本浩也の阪神勝利の左腕トリオの形成があるが、石井大智が左腕トリオに割って入る好投を披露し、湯浅京己の代役守護神としてフル回転してもらいたい。