高山俊が先制のタイムリーツーベースヒット
7月15日、由宇浜球場で行われたウエスタン・リーグの広島カープ戦に、「3番・右翼」で先発出場した高山俊は、2打数1安打1打点2四球。先制のタイムリーツーベースヒットを放ち、7試合連続ヒットを記録。7月打率.381と打撃好調で1軍昇格へアピールした。
初回、ノーアウト1、2塁のチャンスの場面で打席に立った高山俊は、広島カープ先発の小林樹斗の2球目ストレートを捉え、ライトフェンス直撃の先制タイムリーツーベースヒットを放ち、なおノーアウト2、3塁のチャンスを演出。追加点となる板山祐太郎の犠牲フライを呼び込んだ。
高山俊は岡田監督から復活を期待され、春季キャンプは1軍スタートも、開幕は2軍で迎えていた。ウエスタン・リーグ開幕後も打率1割台と苦しんだが、4月の後半からヒットがコンスタントに飛び出すようになり、打率.252にまで上昇させた。
現在、7試合連続ヒットを放つなど、7月は21打数8安打6打点1HR5四球、打率.381と打撃好調を維持しており、完全復活の予感を漂わせている。
7月9日に行われたファーム交流戦の西武ライオンズ戦では、宮川哲から追撃の5号2ランホームラン。6月25日にナゴヤ球場で行われたウエスタン・リーグの中日ドラゴンズ戦でアルバレスから2ランホームランを放って以来の一発を放つなど、長打も飛び出すようになってきている。
1軍では近本光司が2日の巨人戦で高梨雄平から右脇腹付近にデッドボール。その後も延長12回までフル出場するも、兵庫県内の病院で検査を受けた結果、右肋骨骨折と診断され、4日に出場選手登録を抹消された。
チームを牽引する近本光司の離脱を受け、佐藤輝明が緊急昇格となったが、7月打率.107と低空飛行を続けており、近本光司の抜けた穴を補う活躍はできていない。
近本光司不在で沈む阪神タイガース打線のピンチを高山俊はチャンスに変え、ここでチャンスを掴んでもらいたい。
高山俊が1軍昇格を果たし、岡田監督が待ち望んだ本来の姿を発揮し、近本光司を抜けた穴を埋め、大山悠輔と共に、阪神タイガース打線を牽引する存在になってもらいたい。
公開日:2023.07.16