真鍋慧が2安打3打点で広陵を勝利に導く
夏の甲子園大会第6日の8月11日に行われた第2試合で登場した広陵(広島)の真鍋慧は、4打数2安打3打点。夏の甲子園初ヒットに続き、走者一掃の3点タイムリーツーベースヒットを放ち、3打点の大暴れで広陵の勝利に大きく貢献した。
1回2アウト走者なしの場面で打席に立った真鍋慧は、立正大淞南の先発・山下羅馬の3球目133kmストレートをレフト前に運び、夏の甲子園初ヒットをマークした。
さらに、1点を追う6回に4-3と逆転し、なおも2アウト満塁のチャンスで打席が回ってきた真鍋慧は立正大淞南2番手・日野勇吹の初球ストレートを捉え、左中間最深部に高々と打ち上げる。上空を舞う風の影響で、落下点に入っていたレフトが打球を掴めず、走者一掃の3点タイムリーツーベースヒットとなった。
真鍋慧の活躍もあり、立正大淞南(島根)との中国勢対決を8-3で制し、広陵は中村奨成を擁して準優勝した2017年以来となる選手権大会での勝利を挙げた。
真鍋慧(まなべ けいた)/広陵【広島】
189cm90kg 右投左打 一塁手・三塁手
遠投105m 50m6秒3
規格外の打球を飛ばす「広陵のボンズ」
知名度的には佐々木麟太郎、前田悠伍にやや劣るが、彼ら以上のポテンシャルを秘める〝怪物候補〞が広陵の4番・真鍋慧だ。189センチ、90キロという〝プロでも上位クラス〞の体躯から放つ長打が最大の魅力だが、インコースをうまくさばく器用さも兼備するバランス型のスラッガーだ。
恵まれた体格から繰り出される150kmを誇るスイングスピードでホームランを量産できる高校通算62発のプロ複数球団注目のバランス型の左の強打者。神宮大会では3試合で2発を放った。
広陵の中井哲之監督からは、夏の甲子園1大会6本塁打の記録保持者でもあるOB・中村奨成(広島)よりも「長打力は上」と評価されるほどの逸材だ。
中日、DeNA、阪神、ソフトバンク、巨人、広島、ロッテ、ヤクルト、日本ハム、西武、オリックスなどが興味を示している。
公開日:2023.08.12