森木大智が凱旋登板で3勝目
9月9日、安芸タイガース球場で行われたウエスタン・リーグの中日ドラゴンズ戦に、阪神タイガースの先発としてマウンドに上がった森木大智は、5回を96球で4安打2失点2奪三振6四球。制球に苦しみながらも、中日ドラゴンズ打線を2失点に抑え、根尾昂に投げ勝ち、プロ2年目で初めて故郷・高知で凱旋登板を果たし、勝利投手になった。今シーズン3勝目を挙げ、1軍昇格へアピールした。
阪神タイガースの先発としてマウンドに上がった森木大智は、初回は持ち味の速球を中心に上々の立ち上がりを見せ、2回は2アウトを取った後に、濱将乃介にヒット、大野奨太にフォアボールを許し、2アウト1、2塁のピンチを背負うも、山浅龍之介を5球目136kmスプリットで空振り三振に切って取り、ピンチを切り抜けた。
3回は先頭打者の村松開人に2球目138kmスプリットを捉えられ、センターへスリーベースヒットを許す。しかし後続を打ち取り、無失点で切り抜ける。4回は先頭打者の鵜飼航丞、レビーラに連続フォアボールを許すも、後続を3人できっちりと抑え無失点。5回はフォアボールやデッドボールなどで満塁のピンチに。コントロールが乱れ、暴投で1失点。さらにショートゴロの間にももう1点を許し、この回2失点で森木大智は降板した。
森木大智は、7月6日に行われたウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦で1.2回4安打4失点6四球と大炎上。2試合連続負け投手となり、2軍先発ローテーションを外れる意思を首脳陣に伝え、修正に取り組んでいた。
苦しい調整期間を乗り越え、8月20日に行われた関学大との練習試合で、森木大智はゾーン内でどんどんストレートで力強く勝負する自分の投球を取り戻し、この試合最速151km、5三振を奪う好投を披露。
1軍では大竹耕太郎、村上頌樹、伊藤将司の10勝トリオが台頭する一方で、その他の先発ローテーションははっきりと定まっておりらず、森木大智が割って入る隙は十分にある。
森木大智が1軍昇格を果たし、先発ローテーションを奪い取る活躍を披露できるか注目だ。
公開日:2023.09.12