豊田寛が追撃の2点タイムリーヒット
9月23日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのソフトバンクホークス戦に、「6番・中堅」で先発出場した豊田寛は、4打数1安打2打点。追撃の2点タイムリーヒットを放ち、1軍昇格へアピールした。
4回、2アウト2、3塁のチャンスの場面で打席に立った豊田は、ソフトバンクホークス先発の高橋礼の3球目133kmストレートをセンターへ弾き返す追撃の2点タイムリーヒットを放った。
豊田寛は2022年シーズン、即戦力として期待されながら、入団前にふくらはぎ痛を発症。またオープン戦では1軍昇格濃厚とされながら、コロナ陽性による離脱と、ツキに見放されていた。結果、出場5試合に留まり、9打席ノーヒットに終わった。
今シーズンは、ここまで2軍生活を続けているが、7月9日に三条パール金属スタジアムで行われたファーム交流戦の西武ライオンズ戦で、今シーズン第1号ホームランとなるソロホームランを放ち、7月12日に鳴尾浜球場で行われたウエスタン・リーグの中日ドラゴンズ戦では、4打数4安打3盗塁。今シーズン初の4安打固め打ちを披露した。8月25日のソフトバンクホークス戦で23試合ぶりのホームランを放っていた。
9月に入ると、14日のソフトバンクホークス戦で放ったタイムリーヒットを皮切りに5試合連続安打、15日の広島カープ戦からは3試合連続マルチヒットを記録するなど、打撃の状態が上向き始めてきた。
1軍では、中学時に在籍した戸塚リトルシニアと東海大相模高の後輩であるドラ1ルーキー森下翔太がここぞの場面で結果を残し、近本光司、ノイジーと共に1軍外野スタメンに固まりつつある。
その牙城を崩すべく豊田寛が1軍昇格を果たし、1軍外野スタメンの座を脅かす活躍を披露し、より強固な阪神打線を作り出してもらいたい。
今シーズンを逆襲の2年目にしたい豊田寛が、阪神タイガース打線の起爆剤として、外野ポジションを奪うべく1軍昇格を果たし、クライマックスシリーズ、日本シリーズの短期決戦でブレイクの兆しを見せてもらいたい。
公開日:2023.09.24