背番号「97」に決定した野口恭佑
11月14日に、高知県内のホテルで契約金1000万円、年俸420万円(推定)で契約したとみられ、育成選手だった野口恭佑が支配下選手登録され、背番号が未定だったが、30日に阪神タイガースは、野口恭佑の背番号を「97」に決定したことを発表した。
野口恭佑は今シーズンでの支配下登録を目指していたが、春季キャンプで左太腿裏を肉離れし、1度は治ったものの、4月上旬に再発。別メニュー調整を続けていたが、5月23日に2軍の本体へ合流し、7月末の期限までに支配下登録を勝ち取るべくアピールを続けてきたが、残念ながらケガでの出遅れがあったこともあり、今シーズン中での支配下登録は成し得なかった。
それでも、8月1日の中日ドラゴンズ戦で今シーズン2度目の3安打猛打賞を記録すると、2日の中日ドラゴンズ戦で根尾昂のストレートを先制の2号2ランホームランにしたフルスイングは、阪神ファンも惚れ惚れするほどのもので、未来の阪神のクリーンアップを託したくなるほどの逸材だ。4日の中日ドラゴンズ戦では、3号ホームランを含む今シーズン3度目の3安打猛打賞を記録した。
8月5日のオリックス・バファローズ戦では2試合連発となる4号ホームランを放ち、8月11日の広島カープ戦で8月4本目となる5号ホームラン。8月1日の中日ドラゴンズ戦から9試合連続安打を記録するなど打撃絶好調を維持した。
9月に入っても打撃の調子は衰えず、3日のオリックス・バファローズ戦から3試合連続ノーヒットが続き、打撃が下降気味になり始めたかと思われたが、9日の中日ドラゴンズ戦で8月11日の広島カープ戦以来19試合ぶりの一発を放つと、そこから8試合連続安打を記録。19日のオリックスバファローズ戦からは4試合連続安打も記録した。打率も8試合ぶりに3割に復帰を果たし、今オフでの支配下登録へアピールを続けてきた。
1年目の今シーズン、ウエスタン・リーグでは67試合に出場し、打率.303、6本塁打、18打点と好成績を残した。2軍の首脳陣の評価は高く、11日に秋季キャンプに合流した岡田監督が初めて直々にプレーを見て、すぐに支配下登録を決定した。
野口恭佑の来シーズンの春の1軍キャンプ入りを明言した岡田監督も野口恭佑の長打力に一目置いており、リストワークの強さを高く評価し、1軍初昇格だけでなく、レギュラーを奪う活躍を期待している。
森下翔太、佐藤輝明以上の長打力を持つ逸材である野口恭佑が来シーズン、1軍でどれだけの活躍を披露してくれるのか注目だ。
公開日:2023.12.04