プロ野球コスパ最高選手
グラウンドには銭が埋まっている――。誰が言ったか、プロ野球界にはこんな格言がある。メジャーリーグでは大谷翔平選手が10年総額7億ドル(約1000億円)、山本由伸投手が12年総額3億2500万ドル(約455億円)でドジャースと契約。日本のプロ野球もメジャーほどではないが、1億円プレイヤーが珍しくなくなっている。
例え年俸が低くても、活躍さえすればその金額は一気に跳ね上がる――。ここでは、そんなジャパニーズドリームをつかんだ選手たちを紹介したい。(本文内の年俸額はすべて推定)
秋広優人(読売ジャイアンツ)
昨季年俸630万円→今季年俸3250万円
最後に紹介したいのが読売ジャイアンツの秋広優人。高卒3年目の21歳ながら、身長2メートルという日本人離れした体格を誇り、大谷翔平に匹敵するポテンシャルを秘めているとまで言われている期待の大砲候補だ。とはいえ、2022年シーズンまでは一軍出場わずか1試合。まだまだ成長過程なのは間違いなかった。それが昨季は121試合出場で打率.273、10本塁打、41打点をマーク。
一軍実績はほぼゼロだっただけに、昨季年俸は推定630万円だったが、今季は2620万円アップの3250万円と大幅アップ。阿部慎之助新監督からは「まだレギュラーではない」と厳しい言葉も聞かれるが、それが期待の裏返しなのは誰の目にも明らか。
秋広優人が「真の主力」へと成長したとき、その年俸も爆発的に跳ね上がるはずだ。年俸数百万円の選手が、たった1年で数千万円を手にする――。それが実力主義のプロ野球界。
今季は、彼らのようにグラウンドに埋まった銭をつかみ取る選手が何人現れるだろうか。