ルーキーでは楽天の黒川史陽、ロッテ福田光輝に期待
4月27日に開催されたオンライントークショーでは、井端弘和さんに今年注目の選手を語っていただきました。セ・リーグ編のレポートはお楽しみいただけましたでしょうか。
パ・リーグファンの皆様、お待たせいたしました。井端弘和さんならではの視点をご堪能ください。
西武:金子侑司
ソフトバンク:柳田悠岐
楽天:浅村栄斗
ロッテ:福田光輝
日ハム:王柏融
オリックス:山本由伸
ライオンズの金子侑司選手は、秋山翔吾選手の穴を埋める存在としての推薦です。足は秋山翔吾選手以上、打率よりも出塁率にこだわるようにすれば活躍を望めるとのことです。
昨年は欠場の多かったホークス・柳田悠岐選手ですが、ポテンシャルの高さはすでに誰もが知るところです。今年、どれだけ本来の姿に戻っているかに期待がかかります。チーム全体としては、昨年はやや投手陣に不安が見られましたが、皆が順調に復活してくれば、さらに手堅く勝ちを重ねていくシーズンになる可能性があります。
イーグルスは100打点以上を狙える浅村栄斗選手が打線の中心になるだろうとのことでしたが、注目すべき逸材として、高卒ルーキーの黒川史陽選手を挙げてくださいました。キャンプを視察した際、一軍でルーキーとは思えない落ち着きぶりで、他の選手に見劣りしない守備を披露していたそうです。
マリーンズの福田光輝選手は大卒ルーキーです。内野手登録ですが、どこでも守る、いざとなったら外野も、くらいの気持ちでいればいい、とアドバイスなさっていました。
井端弘和さんご自身も、一軍初出場は、それまであまり守った経験のなかったライトでした。貪欲な姿勢が成功への第一歩です。
佐々木朗希投手の球は、井端弘和さんが実際に目にした時も唸りを上げていました。ロッテの前里史朗ブルペン捕手は井端弘和さんと同い年でお知り合いだそうですが、とにかくすごい、とおっしゃっていたそうです。
ファイターズの王柏融選手は、4割打者の実績を買っての推薦です。台湾のリーグだったから可能だったとも言われますが、多少レベルが違ったとしても4割打つのは難しいというのが井端弘和さんの持論です。
体も大きくなってきており、ワンバンの球を振ってしまうような点を修正していけば、3割3分ほど期待できるのでは、とのことです。中田翔選手がどこまでやるかも見どころだそうです。
バファローズの山本由伸投手には投手部門のタイトル総なめの期待がかかります。途中までまっすぐに見えて振りにいくと落ちるのが、山本由伸投手のフォークボールの特徴だそうです。
緩いカーブも打つのは簡単ではないですが、もし自分が打席に立ったとしたら、待たずに飛びついてでも振るとおっしゃっていました。アダム・ジョーンズ選手の加入もありクリーンナップは整ってきている、1番2番に信頼できる打者を置くことができるかどうかが鍵になるとのことです。
ファンである私たち以上に、選手たちは開幕を待ちわびているはずです。その日がいつ訪れてもいいように、それぞれの準備に励んでいることでしょう。
例年以上に想像と期待を膨らませて、開幕を待ちましょう。選手たちの生き生きとしたプレーが、困難をくぐり抜けた私たちにさらに希望を与えてくれるに違いありません。
『ラブすぽ』ライター:遠藤玲奈
池田高校のやまびこ打線全盛期に徳島に生まれる。慶應義塾大学法学部卒業、東京大学大学院教育学研究科修士課程修了。選手としての経験はないが、独自の方法で野球の奥深さを追究する。特に気になるポジションは捕手。フルマラソンの自己ベストは3時間31分。
公開日:2020.05.01