4度目の甲子園へ。ポテンシャル抜群の逸材
過去10年で春センバツに4回出場し12年に8強入り。
夏選手権には5回出場し11年、13年、18年は3回戦へ進出。
羨ましくなるほどの戦績だが、「あの高校」としてはやや物足りない。
横浜高校(神奈川)。
昭和・平成と甲子園にて主役を張り続けた名門校である。
だが、昨夏は準優勝した金足農業(秋田)に8回裏、逆転3ランを被弾し1点差負け。
今春センバツも明豊(大分)相手に4点を先制しながら13失点での逆転負け。
令和に入り流れをまた変えられるのか。
そのカギを握るのが153キロ左腕、エースの及川雅貴(3年)である。
中学時代からU15日本代表に選ばれ、甲子園デビューとなった1年時の秀岳館(熊本)戦では3イニングを1安打に抑えるなど、ポテンシャルはバツグン。
だが2年時の花咲徳栄(埼玉)戦では7回途中4失点。3年になったセンバツ明豊(大分)戦でも計4回を投げ5失点と、やや安定感には課題を残している。
本人も安定感の重要性は自覚しており、インタビューでは「自分に一番欠けているのは安定感。そのためにストレッチなど体のケアに力を入れている」と語っている。
常にいいコンディションを保とうと意識した結果、6月の香川遠征では4連勝するなど、いい状態で投げることが出来た。
横浜高校はこの夏、神奈川県4連覇の偉業がかかる。そして令和初の栄冠も見据えているはず。
プロの評価も上々。「左で150キロ」はどの球団から見ても魅力的だ。
将来性も含めドラ1指名も狙える及川雅貴、高校最後の夏に注目したい。
※及川雅貴投手インタビューの完全版はコンビニなどで発売中の「がっつり!甲子園2019」に掲載。
取材:大利実 写真:花田雪
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公開日:2019.07.17
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