「トレーナーは天職」。人が変わる瞬間の、そばにい続ける喜びを
ー来年には2020年東京パラリンピックが控えています。選手たちのパフォーマンスを上げるためにも、新田さんのお仕事は責任重大ですね。
「そうですね。自分にスポットライトが当たらなくて良くて、選手たちが輝ければ僕は十分だと思っています。僕が何でトレーナーになりたいと思ったかというと、やっぱり選手たちが強くなって、一番いい色のメダルを賭けて喜んでる姿を見たいからなんです。そこまで行けたら僕は最高だな」
プロ野球/Jリーグの現場で働ける求人情報多数掲載中!→
スポーツ業界の求人情報を見る
ー関わっていらっしゃる車いすラグビーでいうと、2016年リオデジャネイロパラリンピックでは銅メダル、2018年世界選手権では金メダルを獲得しました。
「選手たちの姿を見ているとすごく嬉しくて、自分も涙して。”みんな本当によく頑張ったな、やりきったな”って、それに救われる自分もいて。そのときに、自分はこの仕事は向いているし、辞められないなと思いました。来年の東京パラリンピックで一番いい色のメダルを獲るためにはさらにレベルアップしないといけないです」
ー新田さんにとって、”トレーナーの仕事”とは何でしょうか。
「”人を変える仕事”だなと僕は思います。運動している人って明るかったり、元気になってより充実した生活を送っている人が多い。最初から充実した生活を送っている人っていないじゃないですか。それを僕たちがサポートしてあげる。気持ち的な部分もあると思いますが、充実できるような方向に持っていけるのがトレーナーの仕事だと思います。アスリートも一緒ですよね。結果が求められるわけですから、その結果が結びついた時に1つゴールが出て、選手たちが変わることができる。それまでの過程も見ることができる。だんだん変わっていく選手たちを見ていくという意味では、人を変える職業だし、変える力があると信じています」
ートレーナーやスポーツ業界に関心を持っている人たちへのメッセージをお願いします。
「僕が大事にしてほしいのは、どんなスポーツでもいいから、”スポーツが好き”であってほしいということです。野球やサッカーを観に行って感じてもいいと思うし、草野球を体験してもいいし、いろんな競技があるので観て聞いて、五感で感じて、”めっちゃ楽しい”という気持ちを持ってほしい。スポーツって本当に素晴らしいものだと思うので。トレーナーだけじゃなくてもいろんな仕事があるので、その中で自分ができることは何だろう、というのを探すのがまず第一歩かなと思います」
【インタビュー】 Kur.conditioning 代表 新田恵斗
◆経歴◆
1991年、神奈川県生まれ。「Kur.conditioning」代表、「日本車いすラグビー連盟」メディカル部会強化トレーナー、「ウェルネスジム山王」ケアスタッフ。神奈川県立磯子高校、横浜YMCA専門学校、東京衛生学園専門学校卒。健康運動指導士、鍼灸あん摩マッサージ指圧師の資格を持つ。パラスポーツにおいては、車いすラグビーのほか、パラパワーリフティングやパラカヌーの選手の指導も行っている。
【取材元】スポジョバ〜スポーツ業界に特化した求人メディアサイト〜
スポジョバは、2019年8月23日にリリースしたばかりのスポーツ業界に特化したマッチングサービスです。スポジョバのサイト内には、スポーツ業界の求人情報を中心としつつ、特集記事やセミナー、イベント情報も掲載します。「スポーツ好きなあなたがスポーツ業界をもっと良くする」をコンセプトに「価値あるスポーツの繋がりを作る」ことをミッションにしています。
公開日:2020.05.02