4-3-3のビルドアップ⑧4-3-3のシステムではライン間で受ける
インサイドハーフが前めでボールを受けたいその理由。
インサイドハーフがライン間でプレーすることが重要
4-3-3システムの良さはビルドアップで相手の2ボランチの裏でボールを受けられるポジションに、インサイドハーフ(SH)が立てること。つまり相手の最終ラインと中盤のラインの間のゾーンでボールを受られるということが特徴です。ですので前項で解説した下りるという動きは、プレーの優先順位として1番ではありません。あくまでもSHはライン間でボールを受けるためにここのゾーンに留まりたい。そうすれば相手ボランチを引っ張れ自陣での数的優位を作ることにもつながります。
SHがライン間に立てばビルドアップで数的優位を作れる
SHがライン間にポジションを取れば相手のボランチは前に出づらくなる。そうすればビルドアップ時の3対2の状況を作り出せる。
SHの優先順位はライン間に動くこと。ただ状況を見ながらポジションを取ろう。
相手ボランチが前に出なければアンカーがフリーになれる
相手のボランチはライン間にいるSHを見ておく必要がある。前には出てこれないのでアンカーがフリーになる場面が増える。
4-3-3はアンカーが前向きの状態をいかに作れるかが大事だ!
【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平
【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平
日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。
公開日:2024.04.09