プロ野球カムバック列伝
不屈の闘志で復活を果たした男たち
多くのプロ野球選手が経験する、選手生命の危機となるようなケガや故障。しかしこれまでには、絶望的と思われた状況でも決して諦めず、不屈の闘志で奇跡の復活を果たした凄い男たちがいた!
走れないなら、ホームランを打てばいい!
1980年の門田博光
『アキレス腱断裂も後に本塁打&打点王に!』
現役時代、40歳を越えても活躍を続け「不惑の大砲」と呼ばれた門田博光も、アキレス腱断裂という大ケガから奇跡のカムバックをみせた選手の1人だ。南海ホークスでプロ入りした門田博光は、プロ10年目となる1979年のキャンプ中に右足アキレス腱を断裂。それでもその年の9月には復帰を果たし、以降は「走れないなら、ホームランを打てばいい!」と、長打狙いの打撃に終始し、翌年には41本の本塁打を放ち完全復活を果たした。その後、脱臼などに苦しめられながらも長きに渡り活躍を続け、40歳となった1988年には44本塁打で本塁打&打点王とMVP(史上最年長記録)を獲得。プロ生活23年間で、通算567本塁打(歴代3位)を記録するなど、その名を球史に残す名選手となったのである。
【初出】がっつり!プロ野球21号
『がっつり!プロ野球26号』1月30日発売!!
公開日:2020.05.09