前走OP組は厳しい
今年も、桜の開花とともに阪神競馬場で「桜花賞GⅠ」が開催される。過去10年のデータから牝馬クラシック第1戦の勝ち馬を推理していこう。
キャリア
桜花賞までに何戦を消化してきた馬が勝っているのか。トップは4勝を挙げているキャリア3戦組。これに続くのが、4戦組と5戦組でそれぞれ2勝。そして、残りは2戦組と6戦組のそれぞれ1勝である。この結果から、理想的なキャリアは3戦から5戦の間である事が分かる。
前走クラス
桜花賞の前にどのレースを走った馬が勝っているか。GⅢ組が圧倒しており5勝を挙げている。次に多く勝っているのがGⅠ組の3勝で、残りはGⅡ組とOP組でそれぞれ1勝。
ただし、OP組に関しては過去32頭が出走して馬券に絡んだのは1頭のみ。OP組が結果を残すのは、想像以上に厳しいことが判明した。
前走競馬場別
桜花賞の前はどの競馬場で走った馬が勝っているのか。本番と同じ阪神競馬場を走った馬が強く、7勝も挙げている。これに続くのが京都の2勝と関西圏を走った馬が結果を出している。残りは東京の1勝で、中山を走った馬からは勝ち馬が出ていない。
また、2着以下のデータを見ても東京、中山の関東圏を走った馬が馬券圏内に来たのは56頭中2頭しかおらず、関西圏でのレースを使っていないと3着内すら入るのが厳しいことが判明した。
前走距離別
桜花賞の前にどれくらいの距離を走った馬が勝っているか。桜花賞と同じ距離の1600mを走って来た馬が圧倒的に強く、なんと9勝を挙げている。残りは、1400mを走った馬の1勝で、桜花賞よりも長い距離を走って来た馬の勝ちはない。
さらに、短い距離を走って来た馬を深堀すると、過去53頭も出走して馬券に絡んだのは3頭のみで、勝ったのは1頭しかいない状況である。この結果から、同距離以外の馬は確率的に勝ち馬候補から外してもいいだろう。
前走着順別
過去、桜花賞の勝ち馬が前のレースでの結果はどうだったか?前走を勝った馬が最も結果を残しており5勝。これに続くのが2着だった馬の3勝で、残りは3着だった馬の2勝である。前走で馬券圏外だった4着以下の馬が勝つのは、難しいと見ていいだろう。
枠番・馬番
枠番では、1枠と6枠から勝ち馬が出ていない。それ以外の枠からは勝ち馬が出ていて、最多でも2勝しかしていないので、有利な枠は特に無いと見ていいだろう。
さて、これを細かく馬番で見てみると過去10年3着内すら入れていない「死の馬番」がある事が判明した。その馬番とは、5番シカゴスティング、11番ライトバック、16番セシリエプラージュの3つである。
勝ち馬候補の条件おさらい
・キャリア3戦~5戦組
・前走クラスGⅢ以上に出走
・前走レース関西圏で出走
・前走距離1600mに出走
・前走で3着以内
・枠では1枠と6枠以外。馬番で5番、11番、16番以外
この6つの条件をクリアしたのは、6番ハワイアンティアレと9番アスコリピチェーノの2頭のみ。
果たして、桜の女王に輝くのはどの馬か?
発走は、4月7日 阪神競馬場 11レース 15時40分予定。
公開日:2024.04.06