自転車トラック競技日本代表の秘密兵器「V-IZU TCM-2」完成!
5月12日、JCFトラック競技東レ・カーボンマジック×HPCJCの新型バイク「V-IZU TCM-2」の発表会見が、伊豆ベロドロームにて、開催された。
炭素繊維複合材を用いた高性能・高機能なハイエンドプロダクトの開発を生業とする東レ・カーボンマジック株式会社(TCM)と炭素繊維世界シェアNo.1の東レ株式会社は、HPCJCと共に世界最速トラックバイクの研究・開発を進めてきた。
TCMが培ってきたレーシングカー開発技術をベースに東レが持つ最先端材料を駆使し、HPCJCが掲げる高度な目標に向いー丸となった開発を展開した結果、空力や構造面においてさまざまなアイデアや新機を織り込んだ革新的なトラックバイク「V-IZU TCM-2」が完成した。
パリ五輪で自転車トラック競技日本代表を金メダルへ導く秘密兵器「V-IZU TCM-2」とは!?
初号機のTCM-1は、東京大会で活躍したブリヂストンサイクル株式会社のTS9 TE9のコンセプトを継承し、主に材料面と構造面をブラッシュアップしたプロトタイプ。この開発過程でTCMはトラックバイクについて多くの事を学び、世界最速に向けた研究・開発テーマや克服すべき課題が明確となるとともにこのバイクが、性能指標のベースラインとなった。
TCM-1において基礎的な性能を確認できたことで、さらに自由な発想でより高い目指す環境が整ったTCMとHPCJCの開発陣は、空力性能の向上を最重要テーマとした開発を展開し、「V-IZU TCM-2」はCFDや風洞試験などTCMが有する長年のレーシングカー空力開発経験がふんだんに活かされた。
開発過程においては、多種多様な試験とベロドロームでの実走評価を基に改良を繰り返し、空力性能を目標値以上に向上させることに成功。また特異な空力形状ゆえに製造難易度が高まった車体構造の最適化ではトライアンドエラーを繰り返し、最終的には東レが持つ最新の炭素繊維群(T1100G M40X M46X)の性能を頼りに軽量かつ高剛性なフレーム・フォーク、エアロホイールを装備した世界最速を謳える「V-IZU TCM-2」を創り上げることに成功しました。
「V-IZU TCM-2」の乗り心地は?
日本自転車競技連盟の選手強化スーパーバイザーを務める中野浩一氏は「スピードに乗ったら落ちづらく、選手が思っている以上にスピードが出る。」と太鼓判を押しており、選手からも好感触を得ていると語った。
「V-IZU TCM-2」の価格は?
パリ五輪で自転車トラック競技日本代表を金メダルへ導く秘密兵器「V-IZU TCM-2」の価格は1985万円+税。前モデルのTCM-1のは1730万円+税。前モデルのTCM-1より性能の向上に伴い、価格も上昇した。
自転車トラック競技日本代表の秘密兵器「V-IZU TCM-2」が8月のパリオリンピックで、日本代表選手の力を十二分に引出し、金メダルをもたらす原動力となりそうだ。
公開日:2024.05.12