Part.3 マンガネーム実践編
ここまではストーリーやキャラクターといったマンガの構想部分について学んできましたが、いよいよここからは実践的なマンガの描き方、ネームづくりについて解説します。
これまでのPARTで学んできたことが料理の素材だとすれば、ここから先で学ぶ内容は調理法にあたります。どれだけいい食材を用意しても、うまく調理できなければその食材の持つ味を引き出すことができません。同じように、マンガも描き方次第でそのものの良さや深みがぐっと変わってきます。
書いてある内容をただ読むだけではなく、何度もラフを描いて、ためしてみることでマンガ表現の技法をどんどん自分のものとして扱えるようになります。さらにいえば、中途半端で完成させずに終わったネームよりも、どんな形であれ完成させたネームのほうが振り返りやすく、はるかに経験値の高いものになります。
最初のうちはやりたいことがうまく表現できなく、もどかしい思いをすることもあるでしょう。しかし、次第に描けるようになり、表現の方法が増え、マンガのレベルがどんどん上がっていきます。「どうせできないから」であきらめず、「どうせなら描いてみよう」の心意気で、作品を完成に近づけましょう。
ネームを切って積み重ねた分だけ、あなたの自信に繋がっていきます。試行錯誤しながら、自分の表現したいものに近づくためには試行錯誤は欠かせません。
また、このPARTの後半では実際に28ページのネームを2本掲載しています、ネーム作成の際にこだわるべきポイントや注意点を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
【出典】『テクニックでセンスを超える! プロが教えるマンガネーム』著:佐藤ヒロシ
【書籍情報】
『テクニックでセンスを超える!プロが教えるマンガネーム』
著:佐藤ヒロシ
マンガを描く上で、アイデアやイメージを形にするのは難しく、面白さを伝えるためにはネームが必要です。ネームは、コマ割りや構図、キャラクターの配置などを具体的に示す設計図であり、作品の完成度を高めるために何度も修正を繰り返します。本書では、ネームの作り方と素晴らしい作品になるためのポイントを解説し、実際のネーム添削も紹介。ネームを描くことが、面白いマンガを作成する第一歩です。マンガネームの書き方に悩んでいる方にぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.07.01