地元の期待と応援を背にパリオリンピックに臨む自転車トラック競技代表・小原佑太選手
パリ五輪開催まで残り約一か月。自転車競技の聖地、伊豆ベロドロームで自転車トラック競技の日本代表・中野慎詞選手がインタビューに応えオリンピックへの意気込みを語った。
「今年の1月頃からオリンピックに出場するつもりで練習してきたので、準備は出来ている」とのこと。小さい頃から憧れてきたオリンピックは夢の舞台。そこに標準を合わせてきた。出場する種目は「男子ケイリン」と「チームパシュート」の2種目。「全力を尽くすが、変に気負わないよう通常通り練習して準備していく」と決意を語る。
中野慎詞選手は岩手県出身のケイリン選手。出場する「ケイリン」はまさに得意種目。この競技はタイムではなく着順で競うため、自分から仕掛けるべきタイミングで仕掛け、どう自分を貫けるかが鍵となる。同じ種目に出場する太田海也選手は、同期であり何かと比べられることの多い良きライバル。「得意種目で負けたくないという意地があるが、相手がどうであれ、自分のすべきことをしたい。自分のレースをした先にメダルが見えてくると思う」とあくまでも冷静である。
地元の岩手県は雪の多い地方である。冬の間は自転車に乗れない分、体幹強化に時間を割いてきた。雪の中を走ったり、腰にタイヤをつけて人を載せて走り込んだりしてきた。「岩手の冬が自分を強くした。自分のしてきたことは間違っていない」とメダルに向けて決意を新たにする。
「スポーツでしか恩返しできない。自分が活躍することで元気を与えられたら嬉しい」と語る中野慎詞選手の走りに期待したい。
公開日:2024.07.02