無敗での桜花賞、オークス制覇なるか
5月24日は、東京競馬場で“女の戦い”オークス(優駿牝馬)が行われる。
今年は何と言っても、3戦目で桜花賞を制し、無敗で挑むデアリングタクト。オークスを制すると、1957年にミスオンワードが成し遂げて以来、63年ぶり2頭目の快挙となる。
しかも無敗のオークス馬は、これまでに5頭しかいない。
これだけでも、デアリングタクトがもの凄い記録に挑むのが分かる(無敗のダービー馬は、ディープインパクトなど10頭が達成している)。
これは桜花賞の1600mからオークスの2400mと、一気に800mも距離が延長する事が、大きな要因にある。昨年までに桜花賞とオークスを勝ったのは、わずか14頭。これは牡馬の皐月賞2000m、日本ダービー2400mを勝った23頭より少ない。いかに800mの距離延長が、難しいかが見て取れる。
偉業に挑むデアリングタクトの前に、無敗でオークスを制した5頭の名牝を紹介しよう!!
【1943年クリフジ】
牝馬2頭目のダービー馬で、同年のオークスを勝ち、菊花賞の前身、京都農商省賞典四歳呼馬を勝って、変則3冠を成し遂げ、11戦無敗で引退した名牝。
【1946年ミツマサ】
5頭のクラシック競争を輩出した、馬名“月友”から生まれた名牝。
【1957年ミスオンワード】
無敗で桜花賞、オークスを制した唯一の競走馬。
【2006年カワカミプリンセス】
オークスを制した後の秋華賞も制し、次のエリザベス女王杯も1着入線したが、ヤマニンシュクルへの進路妨害により12着降着となった、悲劇の名牝。
【2019年ラヴズオンリーユー】
昨年、忘れな草賞からオークスを無敗で勝ち、さらに活躍が期待される現役馬。
果たしてデアリングタクトは、67年ぶりの快挙を達成出来るのか?
発走は、5月24日 東京競馬場 11レース 15時40分予定。
公開日:2020.05.23